蛍観賞は、こどもから大人までみんなが楽しめる夏のイベントでの1つです。
家族や恋人を誘って、暗い夜に浮かび上がってくるホタルの癒しの光を眺めつつ風情を楽しむのもおつなものです。
環境汚染や地球の温暖化に伴い、最近ではめっきり減ってしまった蛍鑑賞スポットですが、実は関東地方でも蛍を鑑賞できる穴場的スポットはまだまだあるのです。
当ページでは、希少価値のある蛍鑑賞できる関東のおすすめ穴場的スポットを10選紹介します。
今年の夏休みは、夏の夜空に光輝く蛍を鑑賞したいという方、デートスポットをお探しの方、是非ご参考にしてみてください。
目次
貴重な蛍鑑賞スポット
日本国内では、高度経済成長に伴い、自然や綺麗な水が少なくなっており蛍鑑賞できるスポットも減りつつあります。
ホタルの減少と絶滅の原因は、農薬の使用や、イワナ漁のために流したり、牧場や養豚場などからの汚水流入や、家庭排水の流入、砕石、土木工事による土砂流入、宅地造成による流水の消失や土砂流入など様々な要因があります。
もちろん、上記の理由がすべてではありませんが、その多くの原因の背景に人間社会の様々な変化が絡んでいるのです。
たとえば、大規模な開発だけでなくて蛍の生息環境の一部だけ、河川改修も、蛍にとっては重要な生息環境を奪われることになるのです。
ホタル減少や絶滅の原因は、環境悪化や、環境破壊、異常気象、ホタル鑑賞をする私たちのマナー、ホタル養殖販売業者による乱獲がずばり要因と言えます。
蛍鑑賞スポットには条件があります。
まずは、曇っていること(月あかりが全くない)。
次に、蒸し暑くて、風がないこと。そして、時間が、20時~21時頃です。
実は、蛍は、たくさんいるからと言っても、暗い時なら必ず舞っていません。
蛍が光りながら舞うのは、実は結婚相手を探していたのです。
だからこそ、自分の光があまり目立たないような明るい夜や、飛びにくい気温が寒い日や、風が強かったりする日は苦手なのです。
また、かなりの雨が降る日なども、葉っぱの陰に隠れていますので、ほとんど蛍は飛び回っていません。
蛍鑑賞できる関東のおすすめスポット10選
蛍鑑賞は、沖縄から北海道まで日本全国で見ることが可能で、見頃は初夏の季節で、特に温暖な地域ほど早い時季に飛び始めています。
じめじめと暑い日、雨の降る前の日没から21時頃までが蛍鑑賞の1番のスポット時間なのです。
さらに、月が出ていなければベストです。
蛍の生息場所は、汚れていない綺麗な川や、田んぼ付近です。
中でも水草や苔が豊富で、餌が多くて、木陰が風や光を遮っている場所こそ、蛍にとっては最高の環境なのです。
また、最近は蛍を捕獲してしまうマナー違反も多く、その数も減少傾向にあり蛍の保護のために、詳しい場所を公表しない地域もあります。
特に、蛍の撮影を専門にしているカメラマンたちは、場所についてはシークレットにしている方も多いです。
もし、インターネットで探してもなかなか見つからないなら、口コミでスポットを探すのが一番いいでしょう。
意外と身近に隠れた蛍スポットがあるかもしれません。
それでは、蛍鑑賞できる関東のおすすめスポット10選を具体的に解説、紹介いたします。
白浜フラワーパーク(千葉県南房総市近辺)
白浜フラワーパークでは、「海ほたる」「里のほたる」両方とも見ることが可能です。
特に、5/29~6/21の毎週金・土・日 20:00~21:00が見頃です。
清和ホタルの里(千葉県君津市近辺)
日本国内でも、かなり広い公園で小動物や、野鳥なども多く集まる自然が多くあるのが魅力です。
ホタルを鑑賞するために訪れる人が年々増えてきています。
秩父ミューズパーク(埼玉県秩父郡近辺)
埼玉県内で、一番綺麗に蛍を見ることができると口コミが多い「秩父ミューズパーク」です。
ホタルを鑑賞するときは、お静かに見てください。
川口市 グリーンセンター(埼玉県川口市近辺)
蛍の見頃は7月中旬頃からで、毎年、多くの人がホタル鑑賞に訪れるスポットです。
1番良い時期が7月下旬で、約3,000匹のホタルを楽しむことができます。
寺家ふるさと村(神奈川県青葉区近辺)
横浜市内にあって、住宅地のすぐそばに田園が残るのどかな場所です。
5~6月が見頃です。
巌島湿生公園(神奈川県足柄上郡近辺)
巌島湿生公園は県下でも稀な清水が出ている湿生地を復元し、保全することを目的に整備された公園です。
蛍を見ることができる期間5~7月でかなり長く、これから蛍目当てのお客さんが増えてきそうです。
ほたる公園(東京都福生市近辺)
自然保護の名目で、ホタルの養殖がされている公園で、毎年6月には、ホタル祭りを開催しています。
よみうりランド(東京都稲城市近辺)
よみうりランドは、近年開発が進み、あまり見ることができなくなったのですが、聖地公園の環境づくりを行っており、ヘイケボタルやゲンジボタルの飼育を積極的に行っています。
まさに、人々の手で丁寧に育てられた蛍のスポットです。
金山緑地公園(東京都清瀬市近辺)
東京とは思えないほど美しい自然が残る「清瀬」です。
バーベキュー場としても人気の金山緑地公園では、ホタルの養殖が行われていて、6月~7月初旬その姿を見ることができます。
椿山荘(東京都文京区近辺)
ホテル椿山荘東京の庭園内にある「ほたる沢」で蛍を鑑賞できます。
美しい庭園の中で光る癒しの蛍の取り合わせはまさに「絶景」です。
6月は美しく咲く紫陽花が蛍の光に照らされてかなり綺麗です。
蛍鑑賞スポットを探してみよう
蛍が生息している場所は、実に様々です。
西日本と東日本でも全く違いますし、東日本の東京の生息地だけでも様々な環境があります。
例えば「谷戸田」、「渓流」、「ハケ」、どれを見ても同じではないのです。
そこには、水温や水深、底質、水質も同じものではありません。
しかし、蛍の生態を考えたとき、いくつもの共通の重要な事柄が見えてきます。
それぞれの生息地の特殊性を踏まえながら、蛍共通の生息生息条件には餌となるカワニナが生息していることが不可欠なのです。
カワニナは、小さな湧水の流れの非常に穏やかで水深も1㎝くらいのところから、渓流の流れの速い瀬の部分まで幅広く生息しています。
しかし、いずれも石灰岩層があり、日当たりが良く、珪藻類など植物性プランクトンが多く、さらに周辺に落葉樹が多く落ち葉が流れの中に多くあります。
また、セリなどの植物が茂っているのも特徴です。
そもそも蛍の幼虫は、底に砂や泥がたまったところではなく、ある程度隙間をもって石が重なったような場所で、しかも自身が流されない程度の流れがある場所に生息しています。
つまり、蛍の幼虫は、被食者のカワニナの生息圏のごく一部で生息していると言えます。
まさに、餌のカワニナを壊滅させることなく、幼虫も暮らしていくことができるような自然の仕組みが1番なのです。
まとめ
いかがでしたでしょうか?
蛍鑑賞のスポットについて、その生態、生育状態、時間帯、鑑賞時期、スポットをまとめてみました。
場所によって多少の差はありますが、ホタルを見ることができるのは18時半~21時頃までがポイントです。
美しく、しかも夏の短い時期にしか鑑賞できない、はかない「蛍」の幻想な姿を見に出かけてはいかがでしょうか。
このページでは、以下の蛍鑑賞のスポット10選を紹介してきました。
・白浜フラワーパーク(千葉県南房総市近辺)
・清和ホタルの里(千葉県君津市近辺)
・秩父ミューズパーク(埼玉県秩父郡近辺)
・川口市 グリーンセンター(埼玉県川口市近辺)
・寺家ふるさと村(神奈川県青葉区近辺)
・巌島湿生公園(神奈川県足柄上郡近辺)
・ほたる公園(東京都福生市近辺)
・よみうりランド(東京都稲城市近辺)
・金山緑地公園(東京都清瀬市近辺)
・椿山荘(東京都文京区近辺)
蛍は環境の変化によって、かなり生態系が変わり、絶滅している場所も多く、私たちの蛍鑑賞のマナーも、蛍の子孫を残していくには重要なことです。
そこで、下記の4つは最低限のマナーとして遵守しましょう。
1.懐中電灯などで照らさない。
2.フラッシュをたいて、写真を撮らない。
3.捕まえて、連れて帰らない。
4.川や田んぼにタバコなどを捨てない。
自然繁殖したホタルのありのままの姿を楽しみむには、以上のことに注意して、暗闇の中で輝く蛍の世界を楽しみましょう。
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