忘年会、新年会、歓送迎会など飲み会の多くなるシーズンでは、ついついその場の勢いで飲み過ぎて、二日酔いになってしまったという経験をお持ちの方も多いのではないでしょうか。
そんな二日酔いに関して、このような疑問や悩みありませんか?
二日酔いはどうしてなるの?
二日酔いを予防する方法は?
二日酔いに効く食べ物は?
かなり飲み過ぎたかなと思った翌日、頭痛や吐き気に悩まされる二日酔い。
二日酔いにならないように、ちょっとしたポイントを押さえておくことで二日酔いは対策することはできます。
そこで、当ページでは、二日酔いの対策法10選についてご紹介しています。
二日酔いの苦しさから解放されたいという方はぜひ、参考にしてください。
目次
二日酔いになる原因
二日酔いになる原因は、もちろんお酒の飲み過ぎです。
アルコールを摂取することで、血液中のアセトアルデヒドの数値が上昇します。
アセトアルデヒドは有害物質なので、肝臓がその解毒を行うのですが、許容範囲を超えてしまうことで十分に処理されず、胃腸障害、脱水症状、頭痛、吐き気といったもろもろの症状が現れます。
二日酔いになる人とならない人がいますが、これは体質です。日本人の約半数はアルコールに弱い体質だといわれています。
人間の体内には、アセトアルデヒドが低濃度のときに早く分解してくれる「ALDH2酵素」があります。
しかし日本人はこの「ALDH2酵素」の働きが弱かったり、もともと欠けていたりするため、アルコールに弱く、外国人に比べると少しのアルコールで二日酔いになってしまいます。
これはもう遺伝的要素なので、無理に強くなろうとしても体を壊してしまうだけです。
それでは二日酔いにならないアルコールの量というのはどれくらいでしょう。
これはやはり体質や年齢・性別、その時の体調にも深く関係するので、一概には言えませんがビールなら大びん2本、日本酒なら2合(360ml)、ワインならボトル1本、ウイスキーならシングルで4杯というのが目安になります。
二日酔いの対策法10選
二日酔いになると「もう二度とお酒はなまない」と決心しますが、しばらくするとそんなことを忘れてしまい、また二日酔いを繰り返して「失敗した!」と後悔ばかり。
そうならないようにするためにも、二日酔いの対策をしておきましょう。
これから紹介する二日酔い対策法は、どれもとても簡単なことばかりなので、今晩からでも実践できます。
それでは、二日酔いの対策法10選を具体的に紹介していきます。
ゆっくり飲む
二日酔いになるかならないかは、摂取したアルコールの量にもよります。
同じアルコールの量でも、一気に飲むのと時間をかけてゆっくり飲むのとでは、体への負担がまったく違ってきます。
空腹で飲まない
胃の中に何も入っていない状態でお酒を飲むと、胃から、腸からのアルコール吸収が早くなります。
その結果、血中アルコール濃度のピークが早まり、二日酔いや気持ちが悪くなってしまうことがあります。
体調は万全に
睡眠不足だったり、疲労がたまっているときなどは、肝臓がアルコールを分解する力が衰えています。
残業を続けてようやく終わったプロジェクトなど、つい「打ち上げ」をしたくなりますが、そんなときこそお酒はほどほどにしておきましょう。
水と一緒に飲む
体内でアルコールを分解するためには、水が重要になります。
またアルコールには利尿作用があり、知らない間に脱水症状態になっているかもしれません。
お酒を飲むときは、最低でも同じくらいの水を飲むようにしましょう。
チャンポンは避ける
チャンポンをしたからといって、二日酔いになるわけではありません。
いろいろな種類のお酒を飲むことで、口当たりが変わってついつい飲み過ぎてしまうのが原因です。
多くても3種類くらいにとどめておきましょう。
ウコンを飲む
ウコンに含まれるクルクミンが二日酔いを予防してくれます。
お酒を飲む前に飲むことが多いようですが、飲む前に肝臓の働きをよくしておいたほうが、アセトアルデヒドの分解が早くなると考えられています。
たんぱく質を摂る
アルコールを早く分解させるためには、タンパク質を取りましょう。
枝豆やナッツがお通しに出るのは実は理にかなっているのです。
血中のアルコールの濃度を薄める効果が期待できます。
五苓散を飲む
五苓散は、「猪苓(チョレイ)」「茯苓(ブクリョウ)」「蒼朮(ソウジュツ)」「沢瀉(タクシャ)」「桂皮(ケイヒ)」の5つの生薬が含まれています。
五苓散には、外に水分を出す作用があるため、二日酔いの原因となっている代謝物を排出する作用とともに、二日酔いの症状を改善する効果があります。
お酒を飲む前に飲むと効果的です。
ヘパリーゼを飲む
ヘパリーゼの有効成分は肝臓水解物とウコンエキスです。
肝臓水解物はアセトアルデヒドの分解速度を早める効果と、肝臓の損傷を修復する作用があり、アルコールで弱った肝臓をサポートします。
それにウコンエキスが相乗的に働いて、二日酔いを予防してくれます。
二日酔いしないためのヘパリーゼの飲むタイミングとしては、お酒を飲む30分前がベストです。
朝起きたら、何かを食べる
二日酔いの朝は、何も食べたくないという人がほとんどでしょうが、とりあえず何かを胃の中に入れてやりましょう。
そうすることで、内臓の動きを活発にして、早くアルコールを排出することができます。
固形物でなくても、野菜ジュースやみそ汁でもいいので、口にすることが大切です。
二日酔いに効く食べ物5選
二日酔いの朝は、何も食べたくないものですが、体内のアルデヒドを早く分解して二日酔いを解消してくれる食べ物があります。
頭痛や吐き気などにも効果があり、脱水症状も緩和するので、ぜひ試してみましょう。
それでは、二日酔いに効く食べ物5選を具体的に紹介していきます。
シジミの味噌汁
二日酔い対策の定番といえるかもしれませんが、実は昔から二日酔いにはシジミといわれてきました。
シジミには肝臓の働きを活発にするアミノ酸が多く含まれています。
さらに味噌には、肝臓の中でアルコールが脂肪に変わる働きを妨げる作用があるので、脂肪肝の予防にも効果が期待できます。
柿
柿に多く含まれる「果糖」が肝臓の代謝機能を高めます。
他にもタンニンはアセドアルデヒドと結合して体外に排出する作用があります。また、干し柿でもその効果は変わりません。
さらに柿にはカタラーゼという酵素が含まれており、アセドアルデヒドの分解を促進させる効果があります。
はちみつ
はちみつは肝臓を強化してくれるので二日酔いの防止や解消に効果を発揮します。
お酒を飲む前後や、二日酔いになった朝にスプーン一杯のハチミツを舐めるだけで頭痛をやわらげてくれます。
マヌカハニーを使えば、より効果がアップするかもしれません。
グレープフルーツ
グレープフルーツには、アルコールを分解する手助けをしてくれる「フルクトース」という果糖が含まれています。
さらにビタミンCやクエン酸も二日酔いの症状を楽にしてくれます。
もちろん果物をでもいいのですが、水分補給も大切なので、100%グレープフルーツジュースがおススメです。
トマトジュース
お酒を飲むときにトマトジュースを一緒に飲むと、血中のアルコール濃度が3割も低下し、さらに体内からのアルコール解毒も1時間近く早まることが分かっています。
特にスピリッツ系の強いお酒を飲むときには、傍らにトマトジュースを置いて飲んでみてはいかがでしょう。
まとめ
いかがでしたでしょうか。
二日酔いになりたくなければ、お酒を飲む前の段階で、しっかりと対策を含めた準備をしておいたほうが良いでしょう
そこで当ページでは、以下のような二日酔いの対策法10選をご紹介してきました。
- ゆっくり飲む
- 空腹で飲まない
- 体調は万全に
- 水と一緒に飲む
- チャンポンは避ける
- ウコンを飲む
- たんぱく質を摂る
- 五苓散を飲む
- ヘパリーゼを飲む
- 朝起きたら、何かを食べる
さらに二日酔いに効く食べ物も以下のようにご紹介してきました。
- シジミの味噌汁
- 柿
- はちみつ
- グレープフルーツ
- トマトジュース
お酒は「百薬の長」ともいわれ、飲み方を間違わなければ、コミュニケーションツールになったり、ストレス解消にもなります。
二日酔いは「お酒の飲み方が間違っていますよ」という体からの忠告なのかもしれません。
お酒を明日への活力にするためにも、ほどほどにして楽しみましょう。