疲れ気味の時や風邪をひいている時に、いつの間にか、口の周りに水ぶくれのようなものが出ている経験ありませんか?
しかも「ヒリヒリ痛くて、熱っぽいし、人前に出るのが不衛生で嫌だ…」
なんて思ったことありませんか?
それは、もしかしたら、それはウィルス性の口唇ヘルペスかもしれません。
口唇ヘルペスを患ったことがある方も以下のような悩みにも心当たりありませんか?
なぜ、治ったと思っても繰り返すの?
そもそも、口唇ヘルペスってどんな病気なの?
放置しておいても大丈夫なのか?
口唇ヘルペス持ちの人は、出てくる前の段階でなんとなく唇のピリピリ感や違和感で自覚できるので、早期に対処して治療を早めることができます。
しかし、初めて出てしまったという方は、再発予防も含め、治療方法を知っておく必要があります。
そこで、当ページでは、口唇ヘルペスの治療法10選について詳しくご紹介しています。
口唇ヘルペスを何度も再発して、もういいかげんうんざりという方にも、効果的な再発予防も紹介しています。ぜひ、参考にしてください。
目次
口唇ヘルペスとは
口唇ヘルペスは、日本人の10人に1人は罹っているというくらいポピュラーな病気です。口唇ヘルペスを引き起こすのは、「単純ヘルペスウィルスⅠ型」というウィルスです。
ほとんどの場合、子供の頃に感染します。
子供の頃感染すると、ウィルスは白血球などの攻撃によって血液中に残ることができません。そのため、神経がたくさん集まっている「神経節」に潜伏します。
普段はおとなしいのですが、風邪を引いたりして免疫力が落ちたり、疲れがたまったりすると何度も症状が現れることになります。
子供の頃に初感染した場合、ほとんど症状が現れず、現れても、軽症です。
しかし、大人になって初感染すると、発熱、頭痛、のどの痛み、倦怠感といった全身症状が起こり、重症化する可能異性があります。
口唇ヘルペスは、水泡の中にウイスルが充満しています。そのため、家族の中に感染者がいる場合には、顔を拭くタオルなどを別々にすることが大切です。
また、水ぶくれを爪で破ったりすると、目などにウィルスが感染する可能性があるので、十分注意しましょう。
口唇ヘルペスの治療法10選
口唇ヘルペスは、小さい頃に罹って、免疫を持っていたと思っても、しっかりと神経節に住み着いており、帯状疱疹などの重篤な病気を引き起こすこともあります。
そのため、安易に考えずに、おかしいなと思ったら、病院で早期に治療することが大切です。
それでは、口唇ヘルペスの治療法10選を具体的に紹介していきます。
清潔を保つ
口唇ヘルペスは、患部を清潔に保つことで早く完治することができます。通常、患部を清潔に保っておけば、悪化を防ぐことができ、1~2週間ほどで自然治癒することができます。
唇がムズムズするようになると、唇のまわりにヘルペスが増えている証拠です。まわりをできるだけ消毒してウィルスの増殖を防ぐようにしましょう。
ウィルスが広がらないようにする
ヘルペスの発症から治まるときまでの過程のなかで、ウィルスが広がらないように注意しなければならない時期があります。それは水ぶくれ時期です
水ぶくれになると、その中にウィルスがたくさん含まれています。そのため、気になる、かゆいといったことから水ぶくれを破ってしまうと、ウィルスが一気に散らばって、手に付くと目などあらゆるとことに広がってしまうので注意しましょう。
生活習慣を整える
生活習慣は、免疫に関して非常に重要な役割を持ちます。生活習慣は、毎日の積み重ねです。
もし、自分の体質が虚弱体質など、免疫力が弱い場合には、生活習慣がかなり関わっています。免疫力を高めるためにも、生活習慣を振り返ってみて、改善することが大切です。
バランスのよい食生活を心がける
食生活は、身体の免疫力をつけるのに最も効果的なことです。食べ物でウィルスから体を守る栄養素をもらうこともたくさんあります。
そのなかで、最も注目されているのが植物に含まれるポリフェノールです。野菜を中心とした食生活を心がけましょう。
また、冷凍食品、インスタント食品といった手軽な食べ物には、たくさんの保存料などが含まれており、それらが知らず知らずのうちに、免疫力を落としてしまっている可能性があります。できるだけ、添加物のないバランスのとれた食事を心がけましょう。
睡眠を大切に
睡眠は免疫力に必要不可欠です。睡眠は短い、長いはあまり関係ないことがわかっています。
睡眠の長さよりも、いつもと同じ時間に寝て、同じ時間に起きることが大切で、その間に、免疫力を養う成長ホルモンの分泌が活性化されます。
唇パックをする
唇にできるおでき。その中にはウィルスが詰まっています。しかし、ウィルスは熱にはとても弱いので、蒸しタオルを当てるといいでしょう。
また、乾燥すると抵抗力も衰えてしまうので、潤いを保つためにも唇パックを試してはいかがでしょうか。
唇パックは、とても簡単です。リップクリーム、あるいはワセリンを唇に塗って、ラップで唇を覆うだけです。
ビタミンCを摂取する
ビタミンCは、優れた抗酸化作用があります。免疫力を高めたり、粘膜を強化したりするので、ヘルペスができてしまったときには、ビタミンCを多く含む食品を積極的に食べることです。
また、ビタミンEを一緒に摂取することで、その効果は倍増します。どちらも、野菜や果物に多く含まれているので、毎日の食事に取り入れましょう。
ニンニクを患部に当てる
ニンニクは、アリシンという物質を含んでいます。アリシンには、消炎作用や抗ウィルス作用などがあり、感染を素早く治す効果が確認されています。
また、ニンニクは、血液の循環を促す働きもあります。
ニンニク一片をみじん切り、あるいは摩り下ろして、直接患部に塗布します。10分くらい置いてから、ぬるま湯で洗い流します。これを1日数回行いましょう。
市販薬を活用する
以前は口唇ヘルペスを発症した場合は病院での治療が一般的でした。
しかし、最近では抗ヘルペス薬が開発されて市販薬でも軟膏やクリームがドラッグストアでも購入できるようになりました。
一度、口唇ヘルペスに罹患した人は、その前駆症状がわかるので、市販の薬を使うことを奨励しています。市販薬では、ルペシアクリームが一般的です。
皮膚科を受診する
大人になって、初めて口唇ヘルペスに罹った人は、放置しておくとその対処法がわからないため、悪化してしまう可能性もあります。
また、最初からヘルペスだと思い込んで、間違った処置をしてしまうこともあります。
そうならないためにも、まず口唇ヘルペスの症状が現れたら、皮膚科でヘルペスの診断を受けるようにしましょう。
口唇ヘルペスの再発を予防するための5つのコツ
口唇ヘルペスがやっかいなのは、なんども再発を繰り返すことです。しかし、あきらめることはありません。
いくつかの予防策を日常生活に取り込むことで予防することができます。ヘルペスを再発しやすいのは、体質のせいだと思い込んでいる人は、ぜひ以下のコツを試してみてください。
それでは、口唇ヘルペスの再発を予防するための5つのコツを具体的に紹介していきます。
リジンを多く摂取する
リジンとは、アミノ酸の一種でヘルペスウィルスの栄養分となるアルギニンを減らす働きがあることがわかっています。
そのため、リジンを積極的に摂ることで、ヘルペスの再発を抑える効果が期待できます。
リジンは、身体の中では作ることができないため、食物から摂取しなければなりません。
リジンを多く含む食品としては、大豆類や乳製品、カツオ、サバ、肉類などですが、おすすめは、蕎麦です。とくに口のまわりが痛いときには、冷たいお蕎麦を食べるようにしましょう。
アルギニンの摂取を抑える
アルギニンは、アミノ酸の一種で、疲労回復・成長ホルモンの促進・精力増強といった作用が注目され、サプリメントにもなっています。
しかし、ヘルペスウィルスを活性化する働きがあるため、口唇ヘルペスを繰り返すような場合には、できるだけ摂取しないほうが無難です。
アルギニンを多く含む食品は、ピーナツ、アーモンドなのどのナッツ類、チョコレートやコーヒーなどのカフェイン、干しぶどうなどです。
疲労をためない
疲労がたまると、免疫力も落ちてきます。休日には、しっかりと休んで心も体もリフレッシュするように心がけましょう。
普段から、規則正しい生活を心がけ、疲れたなと思ったら、無理をしないことです。
紫外線を避ける
紫外線は、肌の免疫力を低下させ、さらにヘルペスを活性化させてしまいます。また、海や山などで強い紫外線に当たって日焼けをすると、体が疲れて免疫力も低下します。
普段から口のまわりに、日焼け止めを塗ったり、UVカット効果のあるリップクリームを唇に塗ったりするなどの対策をしておきましょう。
ストレスをためない
ストレスは、万病の元ともいわれています。ストレスがたまると、身体のさまざまなところに不具合が出始めます。
たとえば、胃腸の調子が悪くなれば、消化・吸収ができなくなります。栄養不足になれば、体の免疫力も下がってきます。
また、ストレスにより、夜眠れなくなれば、疲労がたまって、やはり免疫力が落ちてくるため、休眠状態だったヘルペスが活発化してきます。
普段から、ストレスを解消するように、仕事以外にも趣味などを持つように心がけましょう。
まとめ
いかがでしたでしょうか?
口唇ヘルペスは、再発を繰り返すので、一度「クセ」になってしまうと、なかなか治りにくいのが特徴です。まずは、免疫力を普段から高めておくことが大切ですね。
ここまで当ページでは、以下の口唇ヘルペスの治療法をご紹介してきました。
- 清潔を保つ
- ウィルスが広がらないようにする
- 生活習慣を整える
- バランスのよい食生活を心がける
- 睡眠を大切に
- 唇パックをする
- ビタミンCを摂取する
- ニンニクを患部に当てる
- 市販薬を活用する
- 皮膚科を受診する
さらに、口唇ヘルペスを再発させないコツも、以下のようにご紹介してきました。
- リジンを多く摂取する
- アルギニンの摂取を抑える
- 疲労をためない
- 紫外線を避ける
- ストレスをためない
口唇ヘルペスが再発するときには、なんとなく口のまわりがヒリヒリ、ムズムズしてくるので、すぐにわかるそうです。
口唇ヘルペス再発の予兆を感じたら、免疫力が落ちているのかもしれません。しっかりと身体を休めて、体調を整えるようにしましょう。