何かの病気というわけではないけれど、体がだるくてやる気が起きない…。
すぐに風邪を引いてしまう…もしかしたら虚弱体質かもしれません。
常に疲労感や不快感を抱えている方は、今すぐにでも何とかしたいとという事を、以下のような悩みや疑問と共に、思っているのではないでしょうか。
もしかして自分は虚弱体質?虚弱体質の人の特徴と原因は?
虚弱体質にならないために、日常生活で気をつけなければならないことって?
毎日を元気に過ごしたい!虚弱体質を改善する方法は?
毎日の食事が大切。虚弱体質を改善するおすすめレシピとは?
実は虚弱体質は生活習慣や食生活を見直すことで効率的に治すことができるのです。
そこで、当ページでは、虚弱体質を改善する為に効果的な方法10選について詳しくご紹介しています。虚弱体質を何とかしたいという方はぜひ、参考にしてください。
目次
虚弱体質とは
「虚弱体質」という病名はありません。病院では診断のつかない症状全体に使われている言葉です。
虚弱体質は、たくさんの症状があり、個人によって変わってきますが、大きく分けると「慢性的な疲労感」「胃腸が弱い」「食が細い」「体力がない」「すぐに風邪を引きやすい」などが挙げられます。
外見的には、痩せていて、血色が悪い。いつも疲れた顔をしており、覇気がない、神経質というイメージを持つ人が多いのではないでしょうか。
原因としては、遺伝的なものもありますが、多くの場合、生活習慣や自律神経の乱れから虚弱体質になってしまいます。
たとえば、ストレスの強い職場にいると、自律神経のバランスが崩れてしまいます。
自律神経は、ホルモンバランス、血流、内臓の働きなど体の調子を整えるものすべてに関係してくるので、自律神経が乱れると疲れやすく、なんとなく体調がすぐれないという状態になります。
また、ストレスが積み重なると、胃腸の調子も悪くなります。ストレスによって、交感神経が常に優位になり、胃液の分泌や腸の動きを抑制してしまうからです。
これでは、せっかく食べた食事も、消化吸収する効率が悪くなり、痩せて、血色の悪い体になってしまいます。
「慢性的に疲れている」「食欲がない」「よく眠れない」という人は、虚弱体質の入り口に立っています。できるだけ自律神経を整えるように、ストレスの軽減を考え、規則正しい生活を送ることが大切です。
虚弱体質を改善する為に効果的な方法10選
虚弱体質の原因の多くは、自律神経のバランスが崩れることです。自律神経は、目に見えるものではないので、自分ではなかなかわかりにくいものです。
まず、自分の日常を振り返ってみましょう。例えば、ストレスや夜更かし、栄養バランスのとれた食事といった些細なことから心掛けてみるのも良いでしょう。
それでは、ここからは、虚弱体質を改善する為に効果的な方法10選を具体的に紹介していきます。
滋養強壮のある食べ物を食べる
虚弱体質の人は、できるだけ滋養強壮のある食べ物を摂るように心がけましょう。たとえば、にんにくです。
にんにくの独特の香り成分は「アリシン」です。この成分はビタミンB1と結びついて、アリチアミンに変化します。アリチアミンは脂肪に溶けやすい物質に変化することで、エネルギーを作り出すので、スタミナ効果を発揮します。さらに、免疫力をアップさせる効果も期待できます。ビタミンB1を多く含む豚肉と一緒に食べると、効果は倍増です。
その他にも「山芋」「オクラ」「モロヘイヤ」「めかぶ」など、ネバネバ食材も疲労回復に効果的です。
これはムチンが多く含まれているからです。ムチンは胃の粘膜の保護をする役割もあるので、胃の弱い虚弱体質の人には、積極的に摂りたい食材です。
食事で必要な栄養を摂る
虚弱体質の人は、食べていても偏食のため栄養が不足しています。また、一食の量も少ないという場合もあります。
まずは、好き嫌いを改善して、栄養のバランスを考えた食事をすること。
そして、食が細い場合には、1回の食事量を急に多くするのは苦痛ですし、胃腸によくありません。間食を増やして、その内容も炭水化物、たとば、おにぎりやパンなどを食べるといいでしょう。
運動で血行を改善
虚弱体質は、内臓を含む全身の血行不良が原因であることが多いので、運動することで、血行をよくしましょう。
もともと体力がないのが虚弱体質の特徴ですから、いきなりジムに行って筋トレをするのは無理です。かえって体を壊してしまうでしょう。
虚弱体質の人におすすめなのが、有酸素運動です。散歩から始めて、早歩きのウォーキング、ジョギング、水泳と徐々に負荷を高めていきましょう。
運動をすることで、ストレスを発散し、お腹が空くので食事の量も多くなります。
サプリメントを飲む
効率よく虚弱体質に効果のある栄養素を摂取するためにはサプリメントも有効です。
虚弱体質に効果のあるのは「プロポリス」「マカ」「葉酸」です。
プロポリスは、ビタミン、ミネラル、アミノ酸が豊富で、免疫力アップの効果も期待できます。
マカは、男性の精力剤で有名ですが、実は女性ホルモンのバランスを整える効果もあるので、女性の虚弱体質にも効果があります。
葉酸は、細胞組織の修復、貧血の防止に効果があります。
漢方を利用する
病気でない虚弱体質は、漢方の力が有効です。漢方の世界では「気」「血」「水」のバランスがとれていなければ、虚弱体質になると考えられています。
個人個人の体質に適応させた調合で、それらのバランスを整えて、虚弱体質を改善していきます。
無理なダイエットはしない
女性に多い無理なダイエット。たとえば食事の量を極端に少なくしてしまうことで、栄養不足はもちろんのこと、ホルモンバランスや自律神経のバランスなど、体全体のバランスが狂ってしまいます。
気力もなくなり、免疫力もダウンして、心も体も虚弱体質になってしまいます。
一度崩れたバランスを元に戻すのはとても難しく、拒食症という病気への進行もあるので注意しなければなりません。
腸内環境を整える
虚弱体質の人の特徴として、便秘や下痢を繰り返すということがあります。これは、腸内環境が悪くなっている証拠です。
食べたものをエネルギーに変えるのが、腸です。しかし、腸は食べ物を吸収するだけではありません。「第二の脳」とも呼ばれ、免疫、情緒、感情にも影響を及ぼすといわれています。
腸内環境を整えるということは、虚弱体質の改善だけでなく、やる気が出ない、気分が落ち込むといったマイナス感情の改善にも効果があります。
腸内環境をよくするために、発酵食品を積極的に摂るようにしましょう。
睡眠はしっかりとる
睡眠は、身体の修復に欠かせないものです。ぐっすり寝ることで、ストレスによって傷ついた自律神経なども修復してくれます。
また、各種のホルモンの分泌も睡眠中に活発になります。
睡眠不足を解消するためには、毎日決まった時間に寝起きすることです。また30分程度の短いお昼寝も有効です。
鼻呼吸を意識する
知らず知らずのうちに、口呼吸をしていませんか?口呼吸から鼻呼吸に改善するだけでも虚弱体質の改善につながります。
口呼吸は、口の中が乾燥するため、ウイルスなどが入り込みやすくなります。また、呼吸が浅くなるので、酸素不足となり疲れやすくなります。
日常生活で鼻呼吸を意識しましょう。また気がついたら深呼吸をすることです。このとき意識したいのが腹式呼吸です。
お腹に一杯空気を入れるように鼻から息を吸いこみ、そしてお腹をへこませるようにして空気を吐き出します。
マッサージで血行を良くする
マッサージで血液の循環をよくすることで、身体のすみずみまで血液が行き届くようになります。
また、同時にリンパの流れがよくなります。リンパは、細胞からの老廃物を除去する役割も持っています。
虚弱体質の人は、疲れやすいので、リンパの流れをよくして、疲労物質を取り除いてやりましょう。マッサージのときに、好きなアロマオイルを使うと、気持もリラックスできてより効果を発揮します。
虚弱体質を克服する為にレシピ5選
虚弱体質を克服するためには、体質改善のための食事が最も需要になります。栄養のバランスこそが、健康な体を作ってくれるからです。
偏食が多い人、インスタントや冷凍食品に頼っている人は、今日からその食生活を改めましょう。
食生活は和食を中心に、肉や魚のタンパク質、根野菜、温野菜、発酵食品、納豆や山芋などのネバネバ食品などを意識して毎日食べるようにしましょう。
それでは、虚弱体質を克服する為にレシピ5選を具体的に紹介していきます。
温野菜のサラダ
出典:COOKPAD
材料(2人分):
- ブロッコリー:100g
- コーン:大さじ2?3
- キャベツ:1~3枚
※調味料
- 塩:少々
- コショウ:少々
- お好きなドレッシング:少々
作り方:
- ブロッコリーを小房に切り、600Wの電子レンジで2分程度加熱します。
- キャベツは、食べやすい大きさに切り、電子レンジで1分程度加熱します。
- コーンをふりかけて、お好みのドレッシングで和えます。
山芋と卵の焼き物
出典:COOKPAD
材料(3人分):
- 山芋 :300g
- 溶き卵:3個分
- ハトムギ(蒸したもの):大さじ6
- いりごま:適宜
- ゴマ油 :大さじ3
- ネギ:適宜
※調味料
- 砂糖:少々
- 塩:少々
- 牛乳:大さじ3
作り方:
- 山芋はみじん切りにして、溶き卵とよく混ぜ合わせます。
- ハトムギはひと晩水に浸してもどし、3倍くらいに膨張したら、約30分蒸します。
- (2)に(1)と調味料をよく混ぜ合わせます。
- フライパンをよく熱し、油をなじませたら(3)を入れてよく炒め、仕上げにゴマ油を入れて香りを引き立てます。
- 器によそったら、いりごま、ネギをちらします。
牛肉・パプリカ・じゃがいもの炒め物
出典:COOKPAD
材料(2人分):
- 牛肉:200g
- ピーマン:2個
- パプリカ:1個
- しいたけ:2枚
- じゃがいも:1個
※調味料
- 塩・こしょう:適量
- 豆板醤 :適量
- 干ししょうが:少量
- ゴマ油:適量
- 白ゴマ:適量
作り方:
- じゃがいもを千切りにして、水に浸しておきます。
- ピーマン、パプリカも千切りにします。
- しいたけも千切りにします。
- フライパンにゴマ油を入れて、じゃがいもを炒めます。火が通ってきたら、他の野菜を入れ、塩・こしょうで味付けして、いったんお皿に取り置きます。
- フライパンにゴマ油を入れて、しょうが・豆板醤を炒めます。香りが出てきたら、食べやすい大きさに切った牛肉を入れて、炒めます。
- 9割方、炒まった牛肉の中に、皿に取り置いた野菜を入れて、まんべんなく炒めます。
- 器に盛りつけて、白ゴマをふります。
レバーのシンプル生姜煮
出典:楽天レシピ
材 料(3人分):
- 鶏レバー:300g
- 生姜(千切り):1かけ
- こんにゃく:1枚
- 水:150㏄
※調味料
お酒、醤油:各50㏄
みりん、砂糖:各大匙1
作り方:
- レバーは油を除いて一口大に切ります。心臓は切り開いて血を洗いながします。ボールに入れて塩少々で軽くもみ水洗いしたら、沸騰した湯で3分程ゆでて水気を切ります。こんにゃくは一口大に切って湯通ししておきます。
- 鍋に水と調味料、生姜・レバー・こんにゃくを入れて煮立ったら、蓋を取り、時々揺すって、5分程煮詰めます。
鮪のとんぶり山かけ
出典:COOKPAD
材料(4人分):
- 鮪:1柵
- とんぶり:大さじ2
- 山芋 :約10cm
- 醤油:大さじ2
- 三つ葉:適量
作り方:
- 鮪は醤油に1~2時間浸して漬けにします。その後、ぶつ切りにします。
- 山芋をすり、そこにとんぶりを加えよく混ぜます。 お好みでわさび、醤油を加えます。
- 三つ葉は、小口切りにします。
- 器に、鮪を盛り付け、山芋をかけ、三つ葉を飾ります。
まとめ
いかがでしたでしょうか?
虚弱体質は、食事を中心とした日常生活を変えることで、改善することができるということがお分かりいただけたでしょうか。
このページでは、以下のような虚弱体質を改善する為に効果的な方法をご紹介してきました。
- 滋養強壮のある食べ物を食べる
- 食事で必要な栄養を摂る
- 運動で血行を改善
- サプリメントを飲む
- 漢方を利用する
- 無理なダイエットはしない
- 腸内環境を整える
- 睡眠はしっかりとる
- 鼻呼吸を意識する
- マッサージで血行を良くする
虚弱体質を改善して、慢性の疲労から解放されましょう。そして、エネルギッシュで充実した毎日を送りましょう。精神的にも、いつも不安で後ろ向きだった気持ちが、前向きに変わっていくのではないでしょうか。