自分の身を守るために強烈や悪臭を放ち、別名「ヘコキ虫」なんて呼ばれているカメムシ…。
その名が示すように、刺激すると強烈な悪臭を放つため、一度はその臭撃に合ったという方も居るのではないでしょうか。
そんなカメムシに関して、以下のような疑問や悩みありませんか?
カメムシが出る原因ってなに?
どうしたらカメムシを寄せ付けないようにできるの?
カメムシ退治に効果的な殺虫剤は?
わずかな隙間があれば侵入して来るカメムシ…。なんとなくカメムシ臭がする時ってありませんか?
カメムシは、しっかりとした対策法をしておけば、寄せ付けないようにすることはできます。
そこで、当ページでは、カメムシを寄せ付けないようにする対策法10選についてご紹介しています。毎年、カメムシの臭いに悩まされているという方はぜひ、参考にしてください。
目次
カメムシが出る原因
カメムシは、たくさんの種類が存在します。世界中では2万種類以上、日本には800種類以上いるといわれ、北海道から沖縄まで生息している身近な昆虫です。
カメムシは、身に危険が及ぶと臭腺から悪臭を放ち、敵を撃退する習性があります。その悪臭が手や衣類などに付くと、なかなか落ちません。
刺したり、衛生的に問題を起こしたりする虫ではありませんが、「不快」という点では害虫といってもいいでしょう。
カメムシは、草や果物の汁を主食としています。そのため、生息域は草深い所や農作物を栽培しているところになります。
気候が温かいときには、草むらで過ごしているので、問題はありません。しかし、肌寒くなってくる秋から冬にかけて、カメムシは温かさを求めて人家に近づいてきます。
南向きのお日様がよく当たる壁面で、日光浴をしていることもあります。さらに、干してある洗濯物にも潜り込むことが度々あります。
しかし、越冬目的で集団で日当たりの良い壁のすき間などに住みつかれてしまうと大変です。暖房などを使うと、すき間からどんどん家の中に入り込んできて、ちょっとした刺激で悪臭を放ちます。
集団発生を見つけたら、すぐに駆除しましょう。また、洗濯物や布団を取り込むときには、カメムシが付着していないか十分に注意しなくてはなりません。
カメムシを寄せ付けないようにする対策法10選
カメムシは、刺激を与えなければ悪臭を放つことはありません。とはいっても、間違えて踏んづけてしまうなんていう「事故」もあります。駆除することも大切ですが、できるだけ家の中に入れない、寄せ付けないということが根本対策になるのではないでしょうか。
それでは、カメムシを寄せ付けないようにする対策法10選を具体的に紹介していきます。
洗濯物を取り込むときに注意する
カメムシは、洗濯物の中でも白を好みます。また柔軟剤の甘い香りにも誘われるようです。
洗濯物を取り込むときには、カメムシが付いていないかチェックし、もし付いていたら刺激しないように、そっと払うようにしましょう。
カメムシの進入路をふさぐ
カメムシは、あらゆるところから侵入してきます。
あまりにも頻繁に家の中に侵入するようであれば、窓のすき間やエアコンなどの室外機とのつなぎ目など、進入路をパテなどを使ってふさぐようにしましょう。
窓を開けっぱなしにしない
カメムシはゴキブリと同様に、飛んで家の中に侵入してきます。とくに草むらの多い側の家の窓は、開けっぱなしにしておかず、こまめに開け閉めするように心がけましょう。
竹酢を置く
カメムシは、竹酢のにおいを嫌います。竹酢自体、少しにおいはありますが、それほど気になるものではありません。
カメムシが侵入しそうな場所や窓辺に、おちょこ一杯くらい置いておくと、近寄ってきません。
ミントをスプレーする
ミントもカメムシが嫌いなにおいです。窓辺にミントの鉢植えを置いても効果があります。
またミントスプレーをカーテンや家の壁、窓枠などに吹きかけておくと、カメムシを寄せ付けない効果があります。
周辺の雑草を除去する
周辺に雑草などが多くなると、カメムシの住みかになります。大量発生の原因にもなるので、雑草は除草剤をまいたり、こまめに取ったりするようにしましょう。
落ち葉などをためておかない
秋になって、落ち葉が大量にたまるのを放置しておくと、カメムシの絶好の住みかになります。
どこからともなく集団でやってくるため、家の中にも入り込みやすくなります。こまめに庭掃除をするように心がけましょう。
LED照明にする
LED照明は、白熱電球に比べると発熱温度が非常に低く、蛍光ランプと比べてもやや低くなります。
カメムシは、温かいところを好んで飛んでくるので、LED照明にすることで、近寄らせない効果が期待できます。
ワラを庭に置く
お庭のあるお宅では、わざと庭の隅にワラを置いておくと、カメムシ除けになります。とくに集団発生してしまったときに有効です。
ワラは、温かく侵入しやすいので、カメムシにとって居心地の居場所です。ワラにカメムシをおびき寄せておいて、活動が鈍くなった年末に焼いてしまうと駆除ができます。
掃除機で吸い込むのは危険
ついついやってしまいがちなのが、掃除機で吸い込んでしまうことです。虫嫌いな人ならなおさら、掃除機を使いたくなりますね。
しかし、これをやってしまうと、びっくりしたカメムシが、掃除機のなかで悪臭を放ちます。すると、掃除機の排気口から悪臭を部屋にばらまくことになるので、絶対にやってはいけません。
カメムシ退治に効果的な殺虫剤5選
カメムシにも苦手なにおいがあります。とくにシトロネラが嫌いなようです。他にもゼラニウム、ニアウリ、シナモン、クローブ、パチュリ、スペアミントなど、人間がいい香りだと思うものが苦手なんですね。
そのような習性を利用して、アロマでオリジナルの忌避剤を作ってみてもいいかもしれません。
それでは、カメムシ退治に効果的な殺虫剤5選を具体的に紹介していきます。
カメムシ用キンチョール乳剤
出典:アマゾン
カメムシ用キンチョール乳剤は、安全性の高い「シラフルオフェン」と、低毒性かつ速効性の「フェノトリン」を使用。
「シラフルオフェン」は、光に対する安定性が高く、建物の外壁や窓枠など直射日光が当る場所でも効果が長持ちします。
大発生して問題となりやすいマルカメムシ、スコットカメムシ、クサギカメムシ、アオクサカメムシなどの様々なカメムシに効果があります。
臭いや刺激が少なく、溶剤による引火性の心配もありません。家屋周辺でも安心して使用できます。
カメムシ退治プラス忌避防除剤
出典:アマゾン
カメムシ用の殺虫スプレーで、忌避効果もあります。カメムシの入ってくる隙間にスプレーして、室内への侵入を防止します。
直接カメムシにスプレーして駆除するだけでなく、カメムシが飛来し、とまりそうな壁面や、侵入しそうな隙間にあらかじめスプレーしておけば、忌避効果で、カメムシの室内への侵入予防にも使えます。 1~2週間の効果があります。
バルサンいや~な虫
出典:アマゾン
加熱することによって煙霧状となった殺虫成分が、短時間で隅々に広がります。 そのためスキ間や奥に潜むカメムシにまで駆除効果を発揮します。
1個で、6~10畳分に有効です。「フェノトリン」と「メトキサジアゾン」の2種類を配合し、人やペットに対して安全性の高い成分となっています。
カメムシ・クモスプレー
出典:アマゾン
カメムシ・クモスプレーは、霧吹きタイプのカメムシ駆除用殺虫剤です。極小のカプセル製剤なので成分の効果も約1ヶ月間持続し、カメムシの忌避・殺虫効果も長い殺虫剤です。
ピレスロイド系の殺虫剤「シクロプロトリン」と、虫除け効果のある成分「ディート」が配合され、カメムシやクモに効果を発揮します。
カメムシいやよ~
出典:楽天市場
カメムシいやよ~は、カメムシの出没箇所にぶらさげるだけです。物干し場に吊り下げておけば、洗濯物などにカメムシを寄せつけません。
天然植物製油を使用した忌避剤ですから、安全無害です。さらにマイクロカプセル特殊コーティングで持続期間は約2ヶ月と効果が長持ちします。
まとめ
いかがでしたでしょうか?
カメムシは繁殖力が強く、越冬するため都会でも大量発生することがあります。都会は、温かい場所が多く、むしろカメムシにとっては住み心地がいいのかもしれません。
このページでは、以下のようなカメムシを寄せ付けないようにする対策法をご紹介してきました。
- 洗濯物を取り込むときに注意する
- カメムシの進入路をふさぐ
- 窓を開けっぱなしにしない
- 竹酢を置く
- ミントをスプレーする
- 周辺の雑草を除去する
- 落ち葉などをためておかない
- LED照明にする
- ワラを庭に置く
- 掃除機で吸い込むのは危険
さらに、カメムシ退治によく効く殺虫剤も以下のようにご紹介してきました。
- カメムシ用キンチョール乳剤
- カメムシ退治プラス忌避防除剤
- バルサンいや~な虫
- カメムシ・クモスプレー
- カメムシいやよ~
もし、家の中でカメムシを見つけたら、つぶしたり、はたいたりせずに、できるだけそっと、家の外へと退場してもらうのがベストです。
カメムシが嫌うミントの香は、ゴキブリも苦手だそうです。観葉植物代わりに部屋に飾っておくと嫌な虫対策になりますね。