子供は、爪を噛むことがよくあります。しかし、その癖が大人になっても直らずに、悩んでいる人も多くいます。
どうして爪を噛んでしまうの?
爪を噛む癖を治す方法は?
爪を噛むと体にどんな影響があるの?
気付いたら爪を噛んでいたことはありませんか?癖になっている人も意外と多いですよね。
ですが、爪を噛むことは、爪だけじゃなく、身体のあちこちに悪影響を及ぼすのです。
ですので、爪を噛む癖を持っている方は、その癖を直すようにした方がいいでしょう。
当ページでは、爪を噛む癖を直す10の方法についてご紹介しています。
爪を噛む癖を何とかしたいという方はぜひ、参考にしてください。
爪を噛んでしまう心理
あなたはどのようなときに爪を噛みますか?
仕事でうまくいっていないとき、考え事をしているとき、イライラしているときなど、爪を噛むと緊張を和らげたり、ストレスを開放したりする効果があるとされています。
しかし、大人になって爪を噛むという行為は、周囲からは「子供っぽい」「不潔だ」「神経質そうに見える」など、マイナスの印象を持たれてしまうことが多いものです。
爪を噛む癖は、子供の頃によく見られる行動です。
これは、自己刺激行動といって、不安を抑えるため、自分自身を刺激して、負荷を軽くさせようとする一種の自傷行為です。
しかし、大人になるにしたがって、爪を噛む癖は無なくなってきます。それは「自制心」が育ってきて、自分の感情をコントロールできるようになるからです。
つまり、大人になっても爪を噛む癖が直らないという人は、自制心が欠如しているということで、それを何とかしようとして、爪噛みが現れるのです。
大人の場合は、子どもと違って、爪を噛む癖を治すのは難しいといわれています。
なぜなら、長年の癖になってしまって、無意識に行われているからです。
爪を噛む癖を治すためには、自分が精神的に弱いところがあるということを自覚して、「今爪を噛んでいるな」ということを意識するところから始める必要があります。
爪を噛む癖を直す10の方法
「無くて七癖」といわれるように、誰にでも癖はあるものです。
しかし、大人になっても爪を噛む癖が直らないと、周囲から幼く見られたり、不潔に見られたりするなど、あまりよい印象は持たれません。
また、本人自身も常に深爪状態で、ひどくなると血が出たりするので、つらいはずです。爪を噛む癖は、ぜひ治したい癖のひとつですね。
それでは、ここからは爪を噛む癖を直す10の方法を具体的に紹介していきます。
爪を短く切る
噛む爪があるから、爪を噛みたくなる。爪を噛むことができないように短くしておけば、噛もうと思っても噛めません。
爪を切るときは、しっかりとヤスリで整えておいて、噛みにくくするといいでしょう。ただし、深爪には注意しましょう。
マニュキュアを塗る
マニュキュアには、独特尾味やにおいがあるので、爪を噛んだときに意識することができます。
また、爪噛みを予防するために、特別に苦み成分を含むマニキュア(バイターストップなど)を塗ると、さらにその効果がアップします。
手袋をする
手袋をしていれば爪を噛もうとしても噛むことはできません。常に手袋をしているというわけにはいきませんが、自分が爪を噛みそうなタイミングで付けるといいでしょう。
クセの原因のストレスなどを解消する
爪を噛むという原因を克服することも大切です。爪を噛む癖のほとんどは、不安やストレスです。
とくに大人の場合にはストレスが多いので、このストレスを解消するように、身体を動かしたり、リラックスしたりするように工夫しましょう。
爪を噛むかわりになる行動を探す
爪を噛みたくなったら、その代替となるような行動を探しましょう。
できるだけ、周囲から悪い癖と思われないもの、たとえば親指と人差し指をこすり合わせる、両手を組むといった、何気ない行動で爪を噛む癖を回避することができます。
ガムを噛む
爪を噛む習慣がクセになってしまっている人は、ガムを噛むことで代替できます。
また、口の中に何か入っていれば、同時に爪を噛むことは難しくなります。
飲み物を持ち歩く
外出するときに、飲料水のボトルを持ち歩くと、爪を噛みたいと思ったときに一口飲んで我慢することができます。
手を使う趣味を探す
趣味として、プラモデルや編み物など手先を使うものを探しましょう。手が忙しければ、口に行くことはありません。こうして徐々に癖を治していきましょう。
絆創膏を貼る
少し目立ってしまいますが、絆創膏を貼っておけば、無意識に指が口元に行ったときに意識しやすくなります。
爪噛みで、傷ついた指先を保護することもできます。
付け爪、ネイルをする
せっかく可愛くネイルをしたのに、それを噛むことは躊躇してしまいますよね。
爪を噛まないように意識するためにも、ネイルサロンに行って、お金を払ってネイルをしてもらいましょう。
爪を噛むことで体に及ぼす5つの悪影響
爪と指の間には、さまざまな細菌が付着しています。それを体の中に入れることで、感染症の心配が出てきます。
また、深爪状態で、指先に傷がついていると、そこから細菌が入り込んで化膿し、最悪の場合、壊死してしまうこともあります。
このように、見た目だけでなく実勢に健康被害も出る爪を噛む癖は、早く直したいものです。
それでは、ここからは、爪を噛むことで体に及ぼす5つの悪影響を具体的に紹介していきます。
爪の細菌が体内に入る
爪にはいろいろな汚れが付着しています。手を洗ってもなかなか取れるものではありません。その爪を噛んで体内に入れると、細菌がダイレクトに体内に入ってしまいます。
その結果、風邪を引いたり、下痢を起こしたり、胃痛になったりする可能性があります。
化膿や細菌感染のリスク
爪を噛み過ぎると、皮膚まで噛み切ってしまい、血が出ることがあります。そこから細菌が入り込んで、赤く腫れあがったり、化膿したりする危険性があります。
指先は非常に敏感な場所でもあり、またどうしても物を触るので、リスクが高まります。
歯並びが悪くなる
歯並びにも影響があります。爪を噛んでいる時、歯には非常に強い力がかかっています。
さらに、前歯、犬歯など特定の歯だけ何度も強い力が加わってしまうので、歯並びが悪くなってしまいます。
顎関節症を引き起こす
爪を噛むとき、意外と顎に強い力が加えられます。常に顎に負荷がかかり続けると、上顎 と下顎の蝶番の役割をする顎関節がオーバーワークになって、炎症を起こします。
咬爪症(こうそうしょう)になる
爪の噛み過ぎにより形が変形してしまう状態の事を言います。ささくれや、爪の組織を損傷してしまいます。感染症の原因にもなります。
まとめ
いかがでしたでしょうか?
爪を噛むという癖は、心理的にさまざまなことを表しているのかもしれません。
ストレスや不安など、心のSOSのサインかもしれないので、たかが癖と安易に考えないほうがいいでしょう。
ここまで当ページでは、以下のような爪を噛む癖を治す方法をご紹介してきました。
- 爪を短く切る
- マニュキュアを塗る
- 手袋をする
- クセの原因になっているストレスなどを解消する
- 爪を噛むかわりになる行動を探す
- ガムを噛む
- 飲み物を持ち歩く
- 手を使う趣味を探す
- 絆創膏を貼る
- 付け爪、ネイルをする
また、爪を噛む癖が体に及ぼす悪影響も、以下のようにご紹介してきました。
- 爪の細菌が体内に入る
- 化膿や細菌感染のリスク
- 歯並びが悪くなる
- 顎関節症を引き起こす
- 咬爪症(こうそうしょう)になる
癖は、無意識の行われるものです。自分では、なかなか自覚しにくいものですから、本気で治したいと思ったら、家族など周囲の人などにも協力してもらって、爪を噛んでいたら注意してもらうように頼んでおきましょう。
こうすることで、周りの目を気にするようになって、爪噛みの癖も直っていきます。