黒板といえば、学校。授業中に使うものというイメージが強いですよね。
しかし、最近では、卒業式や学園祭などで、素晴らし黒板アートを披露している高校など、インターネットで話題になっています。
あなたも黒板アートに対して、以下のような悩みや疑問ありませんか?
黒板アートって何がおもしろいの?
黒板アートのコツを知りたい!
黒板アートの芸術作品を観てみたい!
実際に黒板アートを見てみると、どうやって描いたのか、本当にチョークだけで描いているのか不思議なくらいです。
しかし、実はコツさえつかめば、絵が得意でない人でも上手に描くことができるのです。
そこで、当ページでは、黒板アートを簡単に描く10のコツについてご紹介しています。
文化祭や卒業式の思い出に、黒板アートをやってみたいという方はぜひ、参考にしてください。
黒板アートとは
黒板アートの発祥は、イギリスのパブなどのメニューから始まっています。それがどんどんアート化していき、イギリスの植民地であったオーストラリアで芸術として開花します。
日本での黒板アートは、オーストラリアからその技術を持ち帰り各自に広めたのがはじまり。チョークアートとも呼ばれています。
黒板アートの良さは、黒の背景に描くことによって、鮮やかで強いコントラストが表現できること。
そして、安くて少ない画材で描くことができるため、誰でも手軽に楽しむことができます。
また、黒板ならではのスケール感、チョーク独特の温もり、そして、いずれは消されてしまう運命であることのはかなさなどが合いまって、日本人の心に感動を呼び起こすのかもしれません。
黒板アートは卒業式の思い出に、クラス最後の共同作業として、力を合わせて完成させるという感動が高校生の間でも人気になっています。
また、文化祭での表現アピールという点で、多くの学校で黒板アートの腕を競っています。
「黒板アート甲子園」というイベントも毎年行われており、その技術力の高さは、海外からも注目を浴びています。
黒板アートを簡単に描く10のコツ
黒板アートは、完成した作品を見ると「とてもこんな上手に描けない」と思ってしまいますが、いくつかのコツをつかんでしまえば、とても簡単にできてしまいます。
絵心のある人も、ない人もできるので、共同作業としてはピッタリかもしれませんね。
それでは、黒板アートを簡単に描く10のコツを具体的に紹介していきます。
新しい黒板はシーズニングする
新しい黒板にいきなり描くと、跡が残って消えなくなってしまいます。それを防ぐためには、シーズニングを行います。
チョークを黒板全体に擦りつけ、黒板消しで拭き取ります。そして最後の仕上げとして固く絞った布で水拭きすれば準備完了です。描き味も滑らかになります。
先に紙に完成図を描いておく
どんな絵を描きたいのか。メッセージはどんなものにしたいのか、バランスや飾りのモチーフは何を使うのか。
まずは、簡単なスケッチのようなものを紙に描いてみましょう。紙のサイズは、黒板と同じ縦横の比率にしておくとイメージしやすくなります。
パソコンで下絵を作る
題材となるモチーフが決まったら、それらをスマホなどで撮影しましょう。そして、その写真を画像編集ソフトで白黒に加工します。そ
れをプリントアウトすれば、下絵が完成します。黒いところはチョークを使い、白いところは塗り込まないので、はっきりします。
全体のバランスをとる
黒板アートは画面が広いので、全体のバランスが重要になってきます。水平・垂直・センターの3つのポイントを押さえるだけでもバランスよく見えます。
フォントを考える
黒板アートにメッセージを添える場合など、文字のフォントを工夫するとグッとクオリティの高いものに仕上がります。
フォンとのデザインによっても与える印象が違ってくるので、PC用に配布しているものを調べて参考にしましょう。
塗り方を工夫する
黒板アートのテクニックとして、線の重ねている数で陰影をつけるようにしましょう。線の密度が低いと薄くなり、高いと濃くなります。
また、擦ることによってぼかすなど、陰影をつけることでより立体的に見せることができます。
筆記具を選ぶ
イメージするものによって、筆記具を選びましょう。一番扱いやすいのは、昔ながらのチョークです。細かな書き込みがしやすいスリムチョークやカラーチョークも揃えるといいでしょう。
カフェボードのような本格的なイラストを描きたいのであれば、混色のできるオイルパステルを選びましょう。
擦れて消えてしまったり、チョークの粉が飛び散ったりする心配がない反面、一度描いたら消えないというのが特徴になっています。
ステンシルを使う
手書きで難しいフォントやパターン柄などを描くときは、型紙を作り、それを切り抜いて「ステンシル」の要領で描くときれいに簡単に描くことができます。
リカバーの技を知る
もし書き損じたとしても、きれいにリカバーすることができます。一番役立つのが濡れた布です。細かなところも粉残りせずにきれいに拭き取ることができます。
また、さらに細かい場所リカバーは、綿棒を使うと便利です。
目的をはっきりさせる
学校の授業などで使うチョークは、簡単に書いたり消したりできるように細かな粒子で固められています。
一方で、カフェなどのおすすめメニューで使うボードでは、一度描いたら消すことができないオイルパステルを使用することが多くなります。目的をはっきりさせて、画材を選ぶようにしましょう。
黒板アートのネットで話題の傑作品5選
黒板アートは、文化祭や卒業式などでお披露目されることが多く、その後消されてしまうため、現物はなかなか見ることはできません。
しかし、ツイッターやインスタで画像をアップしていることも多く、それらを見ていると、ほとんど芸術作品といってもいいものばかり。描き手の情熱が伝わってきます。
それでは、黒板アートのネットで話題の傑作品5選を具体的に紹介していきます。
ミニオンズの卒業おめでとう
出典:BuzzFeeD
YouTubeなどでイラストをアップしている夫婦ユニット・ポルカノエさんの作品です。なんと5日間かけて書きあげたそうです。
絵の中では、桜並木の中を進むミニオンが「高校卒業おめでとう」とお祝いしています。よく見るとみんな違って描かれています。
これは、担任の先生と相談して、卒業生ひとりひとり好きなものや進路を表現したとか。最高の卒業プレゼントです。
アナと雪の女王
出典:corobuzz
学校の黒板にチョークで描かれたアナと雪の女王のクライマックスシーンです。『Twitter』に投稿されて、一気に話題になりました。体育祭前に黒板に書いた作品だそうです。見事ですね。
最後の晩餐
出典:corobuzz
日本の高校生によるこの作品は、海外のサイトでも取り上げられ、話題となった作品です。題材は、誰でもが知っているレオナルド・ダ・ヴィンチの「最後の晩餐」です。
しかし、チョークという画材のため、タッチが全然違うので、ある意味、オリジナル以上にインパクトがあります。
ムーミン
出典:corobuzz
ムーミンファミリーが仲良くお鍋に収まっているとってもメルヘンチックな黒板チョークアートです。色鉛筆風にとても細かく表現されていて、描いた人のテクニックの高さにびっくりです。
若鷹
出典:corobuzz
卒業式に合わせて制作された黒板アート作品です。鷹が翼を広げた感じがまた何と優美で力強く、ノビノビ表現されています。まさに若鷹が巣立ってゆく卒業にふさわしい作品です。
黒板アートをする上で注意しなきゃいけない3つの事
黒板アートは、大きな黒板があってこそ。大きな黒板と言えば学校の黒板ですが、本来の使い方とは違うので、ある程度の規制を覚悟して製作することになります。
ここからは黒板アートをする上で注意しなきゃいけない3つの事を具体的に紹介していきます。
黒板アートは、はかないものと達観する
せっかくの対策が完成して、感動にひたっていても、いつまでも残すわけにはいかないのが黒板アートの運命です。
授業の支障にならないように、授業前にはきちんときれいに消すようにしましょう。
製作は計画的に
黒板アートは、黒板が使える時間が制約されています。もちろん学校が開いている時間にしか作業ができません。
黒板アートで描きたいモチーフにどれくらいの時間がかかるのか、あらかじめスケジュールを決めて、計画的に行うことが大切です。
服装には気を付けて
チョークを扱うので、チョークが制服に付いたりすると、大変です。
とくに腕や体の前面につきやすいので、「腕抜き」「エプロン」は必需品。さらに、チョークの粉を吸い込まないようにマスクをするといいでしょう。
まとめ
いかがでしたでしょうか。
黒板アートは、意外と簡単に取り組めること、感動を共有できることなどがお分かりいただけたでしょうか。
このページでは、以下のような黒板アートを簡単に描くコツをご紹介してきました。
- 新しい黒板はシーズニングする
- 先に紙に完成図を描いておく
- パソコンで下絵を作る
- 全体のバランスをとる
- フォントを考える
- 塗り方を工夫する
- 筆記具を選ぶ
- ステンシルを使う
- リカバーの技を知る
- 目的をはっきりさせる
また、以下のような黒板アートのネットで話題の傑作品もご紹介してきました。
- ミニオンズの卒業おめでとう
- アナと雪の女王
- 最後の晩餐
- ムーミン
- 若鷹
さらに、黒板アートをする上で注意しなきゃいけない事も以下のようにご紹介してきました。
- 黒板アートは、はかないものと達観する
- 製作は計画的に
- 服装には気を付けて
黒板は、高校生にとってはとても身近にあるのです。チョークもそれほど値段が高いわけでもないので、卒業式や文化祭のときにぜひチャレンジして、思い出作りをしてみませんか。