車社会になって、多くの人が運転免許を持っています。
普段、何気なく車を運転していますが、道路交通法を100%厳守しているドライバーがどれだけいるでしょうか。
道路交通に関して、以下のような悩みや疑問いだかれた方いませんか?
意外と知らない道路交通法違反って?
関東で警察が取り締まりを行っている注意ポイントはどこ?
私たちドライバーは道路交通法の元にルールを守って自動車を運転しています。
しかし、自身では交通ルールをしっかり守っているつもりでも、意図せずに交通違反を犯してしまっている場合があります。
意外と、知らない道路でのルールというものを再確認することで、反則金や違反点数を引かれることなくゴールド免許を目指しましよう。」
当ページでは、今一度、見直してもらいたい道路交通法違反10選についてご紹介しています。
車をよく運転しているという方はぜひ、参考にしてください。
道路交通法とは
道路交通法は、車が急速に普及し始めた昭和35年に制定された法律です。道路における危険の防止、歩く人の安全、車の円滑な運行などを目的に制定されたものです。
もともとあった道路交通取締法に代わって制定されました。
道路上での歩行者通行方法、車両や路面電車の交通方法、運転者の義務、道路の使用に関する決まり、自動車および原動機自転車の運転免許の交付や反則金制度などに付いて、細かく定められています。
この道路交通法は、たびたび改正が行われます。それは、社会的な要請でもあります。
たとえば、1978年には、飲酒運転取り締まりの強化や、暴走族の取り締まりも強化されました。2001年には、悪質な違反者に対する罰則が強化され、「危険運転致死傷外」が新たに制定されました。
さらに、2015年には社会問題にもなっている自転車の交通違反による事故多発や死亡事故を受けて、自転車に対する罰金や罰則を設けることになりました。
このように、道路交通法は、私たちが安全に道路を歩けるために、その時代のニーズに合わせて変化する法律になっています。
改訂されることが多いので、知らないと違反となるので、しっかりと覚えておきましょう。
意外と知らない道路交通法違反10選
道路交通法は、道路を使用する際に、より安全に、お互いが不愉快な思いをしないようにするためのルールです。
車社会になって、事故が起こると人命にかかわることですから、必ず守らなくてはなりません。
それでは、ここからは、皆さんが意外と知らないであろう道路交通法違反10選を、具体的に紹介していきます。
水たまり泥はね運転違反
雨の日や雨が降った後、水たまり、ぬかるみを車で通行するときには、徐行するなどしてゆっくり走ることが義務付けられています。
泥をはねとばして歩行者にかかった場合など、反則金を取られる可能性もあります。ただし、道路に明らかな欠陥があった場合には、行政に損害賠償を請求することもあります。
【道路交通法71条1項違反】
- 反則金:普通車6,000円・中大型車7,000円
- 反則金に従わない場合→5万円以下の罰金
クラクション制限違反
注意喚起を促すクラクションは、必要最低限使うことが義務付けられています。歩行者に対してクラクションを鳴らすのは、やむ負えないとき以外はNGです。
クラクションを使える状況は、見通しの悪い交差点化曲がり角、「警笛慣らせ」の道路標識が出ている区間です。よくあるのが、お礼のクラクション。これは、やむ負えないときではないので、道路交通法違反になってしまいます。
【道路交通法第54条違反】
- 反則金: 3,000円
- 反則金に従わない場合→2万円以下の罰金
追いつかれた車両の義務違反
追い越されるときに、追い越そうとしている車両の邪魔をしてはいけません。たとえば、追い越しさせないように故意にスピードを上げてはいけません。
また、追い越されるときには、追い越し車線寄りではなく、追い越しやすいようにやや左に寄ることになっています。
【道路交通法27条1項 2項違反】
- 反則金:普通車6,000円・中大型車7,000円
- 反則金に従わない場合→5万円以下の罰金
- 減点1点
サンダル・ハイヒール運転違反
サンダル、ハイヒール、素足、厚底、下駄、スリッパなど、足元が不安定な履物で運転してはいけません。ブレーキやアクセルから足が外れる危険性があるからです。
ただし、かかと、鼻緒が固定されていればOKです。車を運転するときには、運転しやすいスニーカーなどを車内に用意しておきましょう。
【公安委員会厳守事項違反】
- 反則金:普通車6,000円・中大型車7,000円
- 反則金に従わない場合→5万円以下の罰金
エンジンかけっぱなし違反
車を離れるときには、必ずエンジンを切ることを義務付けられています。エンジンをかけたままでは、他人に運転されてしまいます。
もし、エンジンをかけっぱなしで車を離れ、車を盗まれ、その車が何らかの事件事故を起こした場合には、盗まれた側も責任を負うことになります。
【道路交通法71条違反】
- 反則金: 6,000円
- 反則金に従わない場合→5万円以下の罰金
ずっとハイビーム運転違反
車のライトには、ハイビームとロービームがあります。歩行者や対向車がいるときにハイビームは違反です。
また歩行者や対向車がいないときにロービームのままでも違反です。
もともと、ハイビームは「走行用前照灯」でロービームは「すれ違い用前照灯」という使い方が決められています。
街中など、対向車や歩行者が多いエリアではロービームを、そうでないときにはハイビームにします。
【道路交通法52条】
- 反則金:普通車6,000円・中大型車7,000円
- 反則金に従わない場合→5万円以下の罰金
爆音ステレオ運転違反
大音量での音楽、ラジオを車内で聞いたり、両耳にイヤホン・ヘッドホン装着したりしていては、安全運転に必要な音情報が聞こえなくなるので禁止されています。
【道路交通法71条違反】
- 反則金:普通車6,000円・中大型車7,000円
- 反則金に従わない場合→5万円以下の罰金
高速道路上でのガス欠違反
高速道路でガス欠になるのも違反です。これは、高速に乗る前にきちんと整備義務をしていなかったことへのペナルティーです。
高速道路上で、ガス欠で駐停車すると、他の車の運行を妨げ、さらに非常に危険になります。
【高速自動車国道等運転者遵守事項違反】
- 反則金:普通車9,000円
- 反則金に従わない場合→5万円以下の罰金
- 減点2点
不注意ドア開け違反
車を駐停車して、車から降りるときに、後方の安全をよく確認せずにドアを開け、交通障害や危険を加えると違反になります。とくにバイクなどの転倒の原因になります。
【道路交通法71条1項違反】
- 反則金:普通車6,000円・中大型車7,000円
- 反則金に従わない場合→5万円以下の罰金
ながら運転違反
交通事故の7割は、前方不注意といわれています。とくにスマホが普及したことによって、ながら運転による事故が多発。
最近ではポケモンGOを運転中にやっていて、人身事故を起こすケースが増えてきて、社会的問題となっています。
【道路交通法71条1項違反】
<発見された場合>
- 反則金:普通車6,000円・中大型車7,000円
- 反則金に従わない場合→5万円以下の罰金
<危険だと判断された場合>
- 反則金:普通車9,000円・中大型車12,000円
- 反則金に従わない場合→5万円以下の罰金
- 減点2点
関東で警察が取り締まりを行っている注意ポイント5選
ネズミ捕りとは、路上に速度測定器は設置してあり、そのポイントで速度違反が発覚すると、その先の駐車誘導エリアに連絡して検挙する方法の俗称です。
よくネズミ捕りがよく行われている場所は、車から見えない死角が多く、また高速道路が終わる地点でもよく行われています。
それでは、関東で警察がネズミ捕りを行っている注意ポイント5選を具体的に紹介していきます。
芝浦PA
毎週日曜日0:00~5:00、早いときで土曜日の23時くらいから、ルーレット族対策のためほぼ閉鎖されます。
その他臨時で閉鎖される場合もあるので注意。PA内で改造車取り締まり検問を実施している場合あり。
特に、交通安全週間、年末年始や連休中は注意する必要があります。首都高上からPA内の様子がわからないため、検問していた場合逃げることができませんから注意しましょう。
辰巳第一PA
湾岸線東行き(神奈川→千葉方面)から9号深川線箱崎方面へ分岐した右側にある辰巳第一PA はネズミ捕りに要注意。
ルーレット族が多く出没するICなので、検問も多い場所です。
毎週日曜日0:00~5:00、早いときで土曜日の23時くらいからはルーレット族対策のためほぼ閉鎖され、その他臨時で閉鎖される場合もあります。
暁埠頭公園
お台場の一角にある公園で無料駐車場があり、神奈川方面の人によく利用されています。駐車場入り口の段差が高いため車高が低い車は注意。
周辺では一時停止の取り締まりや職務質問がよく行われています。後ろめたい人は要注意スポットです。
大黒PA
神奈川の人がよく利用。最近では東京方面のルーレト族も集結します。
金曜日夜と土曜日夜は外向きスピーカーが爆音をたびたび出しているので、警察の取り締まりも厳しく、改造車や職質などを覚悟した方がいい場所です。
浦安橋上の上り線
千葉県浦安市→東京都江戸川区でよく検問が行われています。昼夜問わず行われているので注意が必要です。
まとめ
いかがでしたでしょうか?
「え?!こんなことも違反になるの」といった道路交通法違反もあったのではないでしょうか。
ここまで当ページでは、以下のような意外と知らない道路交通法違反をご紹介してきました。
- 水たまり泥はね運転違反
- クラクション制限違反
- 追いつかれた車両の義務違反
- サンダル・ハイヒール運転違反
- エンジンかけっぱなし違反
- ずっとハイビーム運転違反
- 爆音ステレオ運転違反
- 高速道路上でのガス欠違反
- 不注意ドア開け違反
- ながら運転違反
また、関東でよく行われているネズミ捕りポイントも以下のようご紹介してきました。
- 芝浦PA
- 辰巳第一PA
- 暁埠頭公園
- 大黒PA
- 浦安橋上の上り線
道路交通法違反の適用は、車だけではありません。とくに最近では、自転車の取り締まりが厳しくなっています。
人命を守るためにも交通ルールは必ず守るように普段から気持ちを引き締めていきましょう。