ストーカー被害は年々、深刻化しています。中には、ストーカーから傷害や殺人といった事件に発展してしまうケースも少なくはありません。
そして実はそのような事件の中でも、「元カレがストーカーになっていた」という事例が意外にも多いのです。
何故、元カレがストーカー化してしまうのでしょうか?
どんなタイプの人がストーカーになりやすいのでしょう?
有効なストーカー対策はどんな方法があるのでしょう?
元彼だけでなくストーカーに関して無料で相談できる場所があるとすれば知りたいと思いませんか?
「私は大丈夫」という保証は誰にもありません。彼氏が居たという方はもちろんですが、彼氏ができた事が無い女性でも、いつ自分の身に降りかかるかわからないのがストーカー被害の恐ろしさでもあります。
当ページでは、もしもの時も冷静に対応することができる、元カレがストーカーになった時の対処法をご紹介します。
対処策を予め知っていることで、事態を大きくせずに済みますので是非、参考にしてみてください。
ストーカーになりやすいタイプの傾向
ストーカー被害は、元恋人関係、元夫婦関係であった二人の間で起こりやすい傾向があります。
全く知らない相手からのストーカー被害ももちろんありますが、この元カレ(カノ)、元夫(妻)から受ける被害の方が事件に繋がりやすいようです。
自分の行動や人間関係を把握されている分厄介ですね。さらに、男性の方がストーカーになりやすいという統計もあります。
特に、「恋愛経験の少ない男性」「嫉妬深い男性」「自己愛、プライドの高い男性」には注意が必要でしょう。
「恋愛経験の少ない男性」の場合、『別れたらもう二度と彼女ができない』という強迫観念が生まれ、そこから異常な執着心に発展します。
『絶対手放したくない』という感情の結果として、つきまといや頻繁な連絡といったストーカー行動に出やすくなります。
次に、「嫉妬深い男性」の場合は、付き合っている(結婚していた)ときから束縛や監視が激しかったはずです。
もしかしたら、それが原因で別れているかもしれません。
しかし、嫉妬深い男性は自分の嫉妬心に自覚がないケースもあります。すると、別れの原因がそこではなく『他に男ができたに違いない』と勝手に誤解します。
そのため、さらに嫉妬心が強くなり、変質的な攻撃をともなうストーカー行動にうつると考えられます。
そして「自己愛、プライドの高い男性」は、自分優先で相手の気持ちは二の次になりやすいので注意が必要です。そもそも、このタイプは『自分がフラれるなんてありえない』と思っています。
その為、フラれたという事実、原因と向き合えず、フッた女性への強い怒りや理不尽さを感じます。この怒りをぶつけるように、執拗な嫌がらせといったストーカー行為に出る可能性が考えられるのです。
この場合は特に、感情が怨恨かしているので、被害の攻撃性が高く事件に発展しやすい傾向があります。
元カレストーカーの対処方法10選
ストーカー被害にいつ遭遇するかは、誰にも予想できません。「優しかった元カレが別れた途端、豹変した」なんてケースもなくはないのです。
しかし、日常のささいな工夫からでもストーカー被害は最小限に食い止めることができます。
ここからは、元カレがストーカーになった時の対処法について詳しく解説していきます。
交際中とは行動パターンを変える
元カレがストーカー化した場合、厄介なのは行動パターンを熟知されている可能性が高いという点です。
それ以外にも、連絡先やSNS、友人関係や職場、下手をすれば家族の情報まで相手は持っているでしょう。
周囲の人間にまで被害が及ばないとは限りません。交際中とは行動パターンを変えて、相手にこちらの動きを予測されにくいようにしましょう。
例えば、出勤時間を少し変える、徒歩からバスへ移動手段を切り替える、行きつけのコンビニを変える、といった些細なことが有効となります。
ただし、場合によっては、引っ越しも視野に入れて検討しなければならないかもしれません。
SNS投稿は控える
SNSを頻繁に利用している方は注意が必要です。
ストーカーとなった元カレは、今の貴女の状況を少しでも知るために、そのSNSを利用する可能性が高いです。
「今日はどこで何をした」「今日は誰と一緒だ」というような近況報告は特に控えた方が無難でしょう。
また、アカウントにロックをかけて許可した相手以外の閲覧を拒絶してしまうのも一つの手です。
しかし、この方法が返って元カレの神経を逆なですることもありますので注意してください。
鍵を新しくする
交際中に同棲していた場合や、合い鍵を渡していた場合は、複製されている可能性もあります。
これでは、侵入を防ぎようがありませんので、なるべく早く鍵を新しいものに取り換えてしまう方が良いでしょう。
一人暮らしではないと想像させる
新し男性の気配を出すのは、元カレを刺激してしまいますので危険ですが、友人や家族と一緒に生活しているというような雰囲気を出すのは有効です。
洗濯ものに工夫をしてみたり、留守中も電気をつけっぱなしにしておくなど、「一人暮らしではない」とストーカーに思わせることで、侵入などの被害を予防することができます。
すぐに新しい恋を匂わせない
元カレがストーカー化する場合の多くは、別れた理由に元カレが納得しきれていません。その為、貴女にすぐ新しい恋人ができれば、その不満や嫉妬心にさらに火をつけてしまいます。
怨恨化しやすく、思いがけず大きな事件や被害に発展してしまう恐れもありますので、仮に新しい恋が始まっていたとしてもあまり匂わせない方が良いでしょう。
ゴミ出しは収集ギリギリを心がける
ゴミには意外なほど個人情報が詰まっているのをご存知でしょうか?
ストーカーはそのことを知っているためか、対象のゴミをゴミ捨て場から自分の家に持ち帰り、調べることが多いのです。
そのようなことをさせないためにも、ゴミは収集車が回収にくるギリギリの時間に出すのがおすすめです。
『忙しくて、つい前日の夜に出していた!』という方は、必ず見直してみてください。
防犯グッズを携帯する
突然襲われたり、待ち伏せされるという被害も多いです。人によっては、とっさのことに対応できずなされるがままに被害に遭ってしまうことも…。
護身用に、催涙スプレーやブザーといった防犯グッズを携帯しておくようにしてください。
また、人気の少ない道は避けるよう心がけるのも大切です。
被害の証拠を全て残しておく
メール、着信履歴、プレゼント、手紙などストーカーからのアクションはどれも気持ち悪く消去したくなるものです。
しかし、これらは全て証拠になります。
第三者や警察に相談する時には必要になりますので、すべて残しておくようにしてください。
相手を追い込む行動・発言は危険
知っている相手から受けるストーカー行為の場合、女性によっては『自分でなんとかしなくては』と考え、叱責したり、厳しい態度で責めるといった行動に出てしまうこともあります。
しかし、こうした相手を追い込む行為や発言で、ストーカーの感情を逆なでしヒートアップしてしまうことも多いのです。
できるだけ、一人で相手にしようとせず、交渉するにしても第三者を挟み冷静に対処することをおすすめします。
警察に相談する
最近では、ストーカーが加害者となる事件が増えていることから、警察もストーカー対策に真摯になってきています。
証拠や情報を集めて、相談に行けばより親身に対応してくれますので、被害が深刻化する前に出向いてみてください。
1度で終わりにせず、こまめに相談するのが警察を動かすコツです。
ストーカー相談ができる5つの機関
ストーカー被害を自分一人で解決しようとすると、返ってこじらせてしまうことがあります。
また、ストーカー被害は、理解ある第三者に相談することで、被害者の気持ちも軽くなり冷静に対処に当たれるようにもなります。
ここからは、ストーカー被害を受けた時相談することができる5つの機関(施設)をご紹介していきます。参考にしてみてください。
ストーカー被害対策相談センター
こちらのセンターは、法律の面からストーカー被害者を救済支援することを目的として設立されました。
警告文などの書面作成に留まらず、本当に効力のあるものをストーカーにつきつけ、行為をやめるよう促してくれるので、事実頼りになります。
URL:http://www.stalker.jp/center.html
全国各地の女性センター
こちらでは、配偶者や恋人からの暴力被害者を支援する情報提供を行っています。
元カレからのストーカー被害の初期段階での相談はこちらが良いでしょう。全国各地にありますので、相談に行きやすいのもメリットです。
URL:http://www.gender.go.jp/e-vaw/advice/advice06list.html
全国各地の配偶者暴力相談支援センター
こちらはDV被害者保護のための支援を行う施設です。差し迫った状況の場合は、相談してみることで現実的な支援を受けられる可能性があります。
デートDVからストーカー化した加害者は対象になっていないようですが、一度相談してみる価値はあるでしょう。
URL:http://www.gender.go.jp/policy/no_violence/e-vaw/soudankikan/01.html
HOME ALSOK レディースサポート
ストーカーによる被害を受け、身の危険を感じている女性限定の警備を行う機関です。
すぐに安心のサポートを得ることができます。
URL:http://www.alsok.co.jp/person/stalker/ls/
NPOヒューマニティ
ストーカー被害のみならず、失恋、恋愛、いじめなどあらゆる側面の心の悩みをケア・サポートしてくれるNPO団体です。特に、ストーカー、DV、セクハラ、パワハラなどのハラスメント問題に力を入れているNPO団体です。
NPOですので、営利を目的とせずボランティア精神のもとで運営されているため、安心して利用できます。
URL:http://www.npo-humanity.org/
まとめ
いかがでしたか。
元カレからのストーカー被害の恐怖は、自分の身ならず周囲も巻き込みかねないという点ではないでしょうか。
早い段階で、冷静に対処することがとても大切です。
当ページでは、元カレがストーカーになった時の対処法として次のような方法をご紹介しました。
もう一度見直していきましょう。
- 交際中とは行動パターンを変える
- SNS投稿は控える
- 鍵を新しくする
- すぐに新しい恋を匂わせない
- ゴミ出しは収集ギリギリを心がける
- 防犯グッズを携帯する
- 被害の証拠をすべて残しておく
- 相手を追い込む行動・発言は危険
- 警察に相談する
また、一人で抱え込み、思い悩むのも危険です。公的な第三者に相談することも視野に入れておきましょう。
相談先として以下の5つの有効な機関・施設に頼ってみるのも良いでしょう。
- ストーカー被害対策相談センター
- 全国各地の女性センター
- 全国各地の配偶者暴力相談支援センター
- HOME ALSOK レディースサポート
- NPOヒューマニティー
ストーカーは実に卑劣な犯罪行為です。
しかし、当人にはその自覚がないこともあり、下手に刺激するとかえって逆効果になることもしばしば…。
長期戦となることも多いですが、一人で抱え込まず、身辺にくれぐれも注意しながら冷静に対処するようにしてください。早い段階で、警察や公的な機関に相談することも大切です。