
皆さんの周りに「とてもこれは読めない」という苗字を持っている人はいませんか。
また自分の苗字がとても珍しくて、いつもまともに読んでもらえないという人もいるはずです。
そんな苗字に関して以下のような疑問を抱いたことありませんか?
そもそも苗字ってどうやってつけられたの?
珍しい苗字ってどんなのがあるんだろう?
国民的アイドルグループにも珍しい苗字の人って居たりするのだろうか?
珍しいだけでなく、実は笑ってしまうような苗字の方が、日本には存在するのです。
そこで、当ページでは、独自で珍しい苗字をランキングにしまして、20位まで厳選して紹介していきます。珍しい苗字に興味があるという方はぜひ、参考にしてください。
苗字と地域性
苗字は、平安時代ごろの11世紀に出現しました。歴史的に見ると、平安時代には有力な豪族が一族のまとまりを保ちながら広い地域を支配し、同族という意味合いで苗字が必要になってきます。江戸時代は、武士身分のものだけに苗字を名乗ることを許していました。
長い間、苗字というのは特権階級のみが許されていたものだったのです。
庶民が苗字を持てるようになったのは、明治時代からです。明治政府が税金の確保、戸籍の確率などから「苗字必称令」を出したからです。
それまで苗字を持たなかった庶民は、自分が住んでいる土地の名前を苗字にしたり、住んでいる地形的なことを苗字にしました。
たとえば、田んぼの真ん中に住んでいれば「田中さん」。
小さな川の近くに住んでいるから「小川さん」という具合です。
地名を苗字にした場合は、比較的大勢の人が同じ苗字になりました。苗字は、進化を続け、本家から分家とどんどん新しい苗字が誕生し、現在30万種類もの苗字があるそうです。
中国では4100種類、お隣りの韓国では250種しかありませんから、日本では、独自の進化を続けていったといえそうです。
日本の苗字には、当て字だったり、まるで謎かけのような苗字もあり、全く読めないものもたくさんあります。珍しい苗字には、隠された歴史もあるので、自分の苗字のルーツを知るのも楽しいかもしれませんね。
珍しい苗字ランキングトップ20
とても読めない珍しい苗字ですが、そのルーツがわかったり、謎かけの意味が分かると「いいなあ」と思えるものもたくさんあります。
珍しい名前の人は、困ることもありますが人に覚えてもらえるというメリットもあります。
自己紹介するときに自分の苗字のルーツなどを織り込むとさらに覚えてくれるかもしれませんね。
それでは、珍しい苗字ランキングトップ20を具体的に紹介していきます。
『青亀』(あおがめ) さん
中国山地と日本海に囲まれている伯耆地方の発祥ともいわれています。珍しいながら由緒正しい苗字です。
近年では、倉吉市など鳥取県東伯地域に多数みられ苗字です。
全国順位:36,644位
全国人数:およそ70人
『一円』(いちえん) さん
滋賀県である近江国犬上郡一円村が起源です。のちに高知県である土佐に移り住んだことからこの辺りでもよく見られる苗字です。
中世の地名であり領主からある特定の土地を一円頂戴したことによる命名とされています。一円とはお金ではなく「ひと巡り」という意味になります。
全国順位:13,818位
全国人数:およそ430人
『鰻』(うなぎ) さん
『むなぎ』『まん』とも読みます。鹿児島県である薩摩の名族、中臣鎌足が天智天皇より賜ったことに始まる藤原氏、隆家流菊池氏族です。
鹿児島県の苗字で指宿市山川が多く、当地には鰻池(うなぎいけ)があります。昔1.5mもあるウナギを釣り上げたことにより、この名称がつけられたといわれています。
また、この池の北東端に鰻(うなぎ)という集落もあります。
全国順位:60,968位
全国人数:およそ20人
『浮気』(うわき) さん
『うき』『ふけ』『うきげ』とも読みます。 滋賀県守山市浮気町(ふけまち)が発祥の地といわれています。
滋賀県東近江市や近江八幡市安土町に多く見られます。語源は水の豊かな土地で早朝などに水蒸気が浮き上がって見えることを表します。
全国順位:25,063位
全国人数:およそ150人
『甲把』(かっぱ) さん
『がっぱ』『こうは』とも読みます。高知県である土佐が起源とも言われ、高知県高岡郡窪川町に多数みられる苗字です。
中国の貴州に苗族の自治区で「甲把下寨」という地名があります。かなり古い時代ですが、帰化人の家系なのかもしれません。
全国順位:22,289位
全国人数:およそ190人
『佐曽利』(さそり)さん
現大阪府北部と兵庫県の一部である摂津国川辺郡佐曽利起源とも言われています。岐阜県に多く特に加茂郡富加町夕田に集中してみられる苗字です。
「佐」は下野国佐野庄、または日本の律令制下の官職のひとつ左衛門尉(さえもんのじょう)の職名を表しています。
全国順位:25,807位
全国人数:およそ140人
『最初』(さいしょ) さん
主に佐賀県でみられる苗字です。平安,鎌倉時代の国衙の役所の一つで税を管理する「税所(さいしょ)」から字が変化かして「最初」になったといわれています。
全国順位:71,970位
全国人数:およそ10人
『接待』(せったい) さん
『あたち』とも読みます。岩手県南東部と北西部を除く陸中国閉伊郡「接待邑」発祥ともいわれています。
清和天皇の子孫で源姓を賜った清和源氏、南部氏族に属します。現在では、青森県八戸市に多数みられ、千葉県、東京都にも少数いることがわかっています。
全国順位:36,492位
全国人数:およそ80人
『法華津』(ほけつ) さん
愛媛県である伊予国宇和郡法華津浦がこの苗字のルーツです。現在は、大分県に多くみられます。
法華津氏は元来、法華津本城城主で西園寺氏に仕えており、大友氏や長宗我部氏の侵攻に際し数々の武功を挙げた由緒のある苗字です。
全国順位:21,157位
全国人数:およそ210人
『無敵』(むてき) さん
現在は熊本県、大分県、福岡県、山口県にみられる苗字です。
かつて戦が起こったさい、参戦した武者があまりにも強く大いに暴れ回ったため、その功績を讃え『無敵』の姓を与えられたことに始まります。
全国順位:63,314位
全国人数:およそ20人
『月見里』(やまなし)
『つきみさと』『すだち』とも読みます。
清和天皇の子孫で源姓を賜った清和源氏で、山梨県である甲斐国山梨郡がルーツ。「月見をするなら山がない場所がよろしい」ということで付けられたともいわれています。
また桓武天皇の子孫で平の姓を賜った家系である桓武平氏で千葉県北部である下総国千葉郡山梨郷がルーツといわれています。
一族が増えたことで、封地を分割する際、山梨氏の読みを残したとされます。
全国順位:18,098位
全国人数:およそ270人
『養父』(ようふ) さん
『やぶ』『やぶし』『かいふ』とも読みます。日下部氏がルーツで、養父さんの多くはその部民の末裔です。
今の兵庫県の日本海側である但馬国養父郡が名前の由来になっています。古代の氏族であり、軍事、刑罰を担当した物部氏で大阪府東部である河内国交野郡養父庄などにもみられます。
全国順位:8,006位
全国人数:およそ1,000人
『勘解由小路』(かでのこうじ)さん
苗字のなかでは最長といえる長さです。字だけをみると「氏名?」とも思えてしまいますよね!?
公家の苗字で、由来は平安京の勘解由小路です。室町時代に栄えた日野家分家である堂上家で烏丸光広の次男「勘解由小路資忠」より始まります。
明治以降は子爵として華族に列せられていました。現在確認されているのは山口県に1軒のみです。
全国順位:94,531位
全国人数:およそ10人
『雲母』(きらら)さん
吉良、雲英と語源をともにする苗字です。現在では静岡県に多く、特に小笠郡菊川町吉沢に集中してみられます。
静岡から北海道に移住した雲母さんもいます。雲母(うんも)の産地であり、きらきらと光ることから名前がつきました。
全国順位:39,477位
全国人数:およそ60人
『小鳥遊』(たかなし)さん
高梨からの転化した苗字です。信濃国高井郡高梨邑を領した高梨盛光が、長男に高梨、次男に鳥楽(たかなし)、三男に小鳥遊、四男に仁科の姓を与えたことがルーツといわれています。
天敵である鷹がいなければ、小鳥たちは安心して遊ぶことができるというまるで、落語の世界みたいで楽しい苗字ですね。
全国順位:57,197位
全国人数:およそ30人
『一口』(いもあらい)さん
『かずぐち』とも読みます。
現京都南部である山城国久世郡一口村がルーツです。京都府向日市に多くみられます。淀の一口、といわれ出口がひとつしかないので厄払いで稲荷を祀ったのが語源。
東京の靖国神社裏にある「一口坂」と同じ読み方で、出口がひとつしかないと、皆が殺到して芋を洗うような状態になることに由来します。
全国順位:23,387位
全国人数:およそ170人
『栗花落』(つゆいり)さん
『つゆり』とも読みます。旧暦五月七日に栗花落祭りという雨乞いの祭りを行うので、この読み方になったといいます。
栗の花が落ちる頃に入梅したことに由来するとか。なんて風流な苗字なのでしょう。
全国順位:41,894位
全国人数:およそ60人
『鶏冠井』(かえで)さん
『かいで』『かえでい』とも読みます。京都の山城国乙訓郡鶏冠井村発祥といわれています。
鶏冠はニワトリのとさかの意味です。その色と形がカエデによく似ているから「かえで」さんと読みます。「井」はいつの頃からか発音されなくなりました。
耳には美しい「かえで」でも、文字となるとちょっとグロテスクかもしれませんね。
全国順位:36,611位
全国人数:およそ70人
『鴨脚』(いちょう)さん
『いちよう』とも読みます。鴨が脚を広げた様子は、なんとな~くイチョウの葉っぱに似ているから「いちょう」さんと読みます。
鴨の脚=いちょうの葉っぱという発想力には脱帽です。今度じっくり鴨の脚を見てみましょう。
全国順位:40,211位
全国人数:およそ60人
『一』(にのまえ)さん
『いち』『かず』『はじめ』『よこいち』などの読み方もあります。語源は一の村、一の坪、一の庄などの当て字とされ諸説あります。
熊本県や福岡県、新潟県などに多数みられます。一は縁起の良い数とされ、また二の前だから「にのまえ」と呼ばれるようになったともいわれます。
全国順位:14,821位
全国人数:およそ380人
【おまけ】国民的アイドルAKBにも居た!珍しい苗字
ご存知でしたか。実はあの国民的アイドルAKBにも珍しい苗字の人達がいるのです。やはり、日本全国でオーディションが行われているせいでしょうか。
顔を浮かべながらぜひ、楽しんでお読みください。
川栄李奈
『川栄』は全国での人数は100人前後。福井県に集中しているようです。
相笠萌
「相笠」は全国での人数は400人前後。福島県南部の苗字で特に白河市に多くみられます。
また、栃木県の那須地方や埼玉県南部にもみられます。はっきりとした出自は不明。
仲俣汐里
「仲俣」は全国での人数は800人前後。長野県長野市、上水内郡飯綱町に集住しています。
長野市の柳原中俣地区にある「中俣」という地名がルーツのようです。
光宗薫
「光宗」は全国での人数は900人前後。『こうしゅう』とも読まれます。
現愛媛県である伊予起源とも言われ、愛媛県松山市に多数みられる苗字です。
伊豆田莉奈
「伊豆田」は全国での人数は1400人前後。山形県山形市や広島県芦品郡新市町に多数みられます。
伊豆半島が出湯の国で「いず」の地名が起こり、「出る(いずる)」が語源とされているようです。
水埜帆乃香
「水埜」は全国での人数は200人前後。水野と起源をともにします。兵庫県に多く特に加古川市西神吉町鼎に集中してみられます。
矢神久美
「矢神」は全国での人数は400人前後。鹿児島県である薩摩の豪族は中臣鎌足が天智天皇より賜ったことに始まる氏、藤原氏がルーツ。近年、愛知県尾張地域に多数みられます。
赤枝里々奈
「赤枝」は全国での人数は800人前後。福島県西半部である岩代国耶麻郡赤枝村がルーツ。
岡山市など現岡山県南東部である備前地域に多数みられます。
與儀ケイラ
「與儀」は全国での人数は500人前後。沖縄県那覇市である琉球の真和志間切与儀村、あるいは美里間切与儀村がルーツです。沖縄独特の苗字です。
白間美瑠
「白間」は全国での人数は700人前後。はっきりとした出自は不明です。鳥取県、鹿児島県、岩手県に多数みられる苗字です。
まとめ
いかがでしたでしょうか?
日本に、これだけ珍しい名前があると思うとなんだか楽しくなりますね。
ここまで当ページでは以下のような珍しい苗字ランキング20を厳選してみました。
- 『青亀』(あおがめ) さん
- 『一円』(いちえん) さん
- 『鰻』(うなぎ) さん
- 『浮気』(うわき) さん
- 『甲把』(かっぱ) さん
- 『佐曽利』(さそり)さん
- 『最初』(さいしょ) さん
- 『接待』(せったい) さん
- 『法華津』(ほけつ) さん
- 『無敵』(むてき) さん
- 『月見里』(やまなし)
- 『養父』(ようふ) さん
- 『勘解由小路』(かでのこうじ)さん
- 『雲母』(きらら)さん
- 『小鳥遊』(たかなし)さん
- 『一口』(いもあらい)さん
- 『栗花落』(つゆいり)さん
- 『鶏冠井』(かえで)さん
- 『鴨脚』(いちょう)さん
- 『一』(にのまえ)さん
ここに紹介したもの以外にも、不思議な苗字、思わず笑ってしまいそうな苗字、ちょっと気の毒になりそうな苗字など、尽きません。
苗字だけでなく、地名も調べてみると面白いかもしれませんね。



