夏休みに昆虫採集を自由研究にしようかと思っている子供達も多いかと思います。
もし、野外で昆虫採集をするなら、ぜひ1度でいいからつかまえてみたいと思うのがカブトムシでしょう。
ただ、そう簡単ににカブトムシを見つけることはできないのが実情です。
特に近年では、環境汚染や中国から流れてくるPM2.5の関係もあり、年々カブトムシやクワガタといった昆虫採集が難しくなっている現状もあるのです。
しかし、そのような時代でも、天然のカブトムシが採集できる、穴場的スポットが実は都内でも存在します。
そこで、当ページでは、もっともカブトムシが盛んに行動する時期に、もっともカブトムシを捕まえやすい時間帯、そして、カブトムシが居そうなスポットの探し方、具体的な採り方に加え、カブトムシ採集できる穴場的スポット10選を紹介致します。さらに、終盤ではこの夏、確実にカブトムシ採取ができる関東地域にある5つのスポットを地図付きでこっそり紹介いたします。
今年の夏休み、カブトムシを捕まえたい方や、お子さんの自由研究のために必要な方は、当ページを是非参考にしてみてください。
カブトムシの取り方
カブトムシは、ただやみくもに森に行ってもすぐに見つかるものではありません。見つけるにはやはりコツが必要です。
まず、カブトムシをゲットするには、下調べが重要です。
なぜならば、夜、やみくもに森や林の中に入って行けば、自然界には危険が待ち受けているかもしれません。
時間帯は、日没後30~90分くらいで、遅くても21時くらいまでが一番捕獲しやすい時間帯といえます。
夜はちょっと億劫と思えば、早朝4~5時くらいがベストです。
その時間帯だと、びっくりするくらい動き回るカブトムシに遭遇します。
昼間のうちにクヌギやコナラの木に、樹液が出ている木を探し、夜になってから行くのがベストです。
樹液を出している木が近くにあれば、ほのかに甘酸っぱい匂いがしてきます。
その樹液の匂いを覚えておけばある程度探しやすくなります。樹液を出している木は、あまり木々が密集していませんので、比較的日当たりがいいところに多いです。
そのような場所を何ヶ所か見つけておいて、上記の時間に行けば、樹液にカブトムシがひっついています。
カブトムシの飼い方
カブトムシは水槽か飼育ケースで飼います。
自宅で飼うなら、容器のサイズは30㎝四方くらいのものがベストですが、容器が少し小さめであっても、カブトムシが飼えないわけではありません。
カブトムシのオス同士は絶対に一緒にしてはいけません。一緒にするとけんかばかりしてしまいます。
カブトムシを飼うなら、オス1匹にメスを1匹か2匹一緒に入れるといいでしょう。
また、カブトムシの成虫を飼うならば、飼育容器の底に、土を数㎝入れて固めてください。
その上に腐葉土や、市販の昆虫用の土を入れ、登ったりできる枯れた木を入れください。
さらに、枯葉を少し敷いてあげれば、隠れ家にもなったり、またひっくり返った時につかむことも可能です。
そもそもカブトムシは夜行性で、日中は隠れていますので、昆虫用の土を入れておけば幼虫のように食べるわけではないのですが、土に潜り込んで隠れ、夜になって活動を開始し、自然の状態を再現することができて長生きします。
カブトムシ採集の穴場スポット10選
採集場所も、その地域によって多少の違いはあります。
例えば、関東のカブトムシは、例年なら6月下旬頃から何となく見かけるようになって、7月中に発生します。
また、カブトムシは、7月上旬はオスの方が多く、7下旬になるとメスの方が多くなります。
その理由は、オスの方が早く活動を始め、樹液の発生する木を縄張りとして確保して、メスと会う機会を多くするのです。
この時期って、ちょうど梅雨と重なりますが、雨の日が続き、その後のカーッと晴れた日の蒸し暑い夜が特にチャンスです。
カブトムシは、雨の日は気温が低く樹液が雨に流されてしまうので、ほとんど活動はしませんが、雨上がりの晴れた日には活動的になります。
基本的に、カブトムシは夜行性ですので、昼間は休み、夜間に活動します。
なかには昼間も樹液を吸っているカブトムシもいますが、夜間に比べるとかなりレアです。
活発に活動するのは夜7:30~朝4:30くらいです。その時間を過ぎると、空も明るくなって、カラスが飛び交うようになり、カラスはカブトムシの天敵で、逆に食べられてしまいます。
それでは、カブトムシ採集の穴場スポット10選を具体的に解説、紹介いたします。
樹液まわり
樹液を見つけたら、その周辺はカブトムシの最大の採集ポイントになります。樹液が染み出ている部分もそうですが、そのまわりもじっくりと探してみてください。
そのときに見つからないかもしれませんが、数分後にカブトムシが樹液に集まってくることもあります。
木の根元
木の根のまわり穴場ポイントです。
日中は、カブトムシがもぐって隠れている場合もありますので、土の色が変わっていたり、変に土が盛り上がっていたら、スコップなどで掘ってみてもいいです。
街灯や自動販売機の下
カブトムシは光に向かって飛ぶ習性があります。
しかし、着地があまりうまくないので、よく街灯や自動販売機などの下に落ちていることも多いです。
ただし、飛行距離もあまり長くないので、近くに林や山、河川敷などがあるのが条件です。
森林公園、自然公園、緑地公園
都会の公園でも実は捕まえることが可能です。あまりにも綺麗に整備されている公園は厳しいですが、ナラ類の多い公園ならベストです。
また、神社などにある雑木林もポイントで、伐採した木や落ち葉を公園内でまとめておいてある公園や堆肥化している公園が繁殖場所がポイントです。
河川敷の自然林
河川敷の公園にもいますが、新しい公園は避けてください。河川敷きには雑木林が残っていますので、特に、ヤナギ類の雑木林が多いです。
ただし、夜間には治安が悪いので注意が必要ですし、蛇なども多く、足元も悪いので長靴を履くことをオススメします。
自然歩道や遊歩道や山道が整備された里山
落葉樹の林、森を中心にした、杉や檜が混植されていてもいいのですが、少々町中から外れた里山と呼ばれる低山やハイキングコースもカブトムシの採集場所になります。
木があまりにも密集しているところよりも、下草が刈られ、木と木の間隔がある程度広い場所の方がベストです。
シイタケ栽培がおこなわれている地域
シイタケ栽培には、クヌギや、コナラの木を使いますので、特に良い採集場所になります。
ただし、私有地なので、農家の方には迷惑にならないようにしましょう。
畑などで堆肥を作っているところ
畑などで堆肥を作っているところは、カブトムシの産卵場になっている場合があって、周りに森、林などなくても大量のカブトムシの幼虫がいることがあります。
成虫を採集したい場合には梅雨明け前後がいいでしょう。
果樹園の周辺
果樹園には、カブトムシがたくさん蜜などを吸いにきます。しかし、所有者の許可を取らないと泥棒扱いされることがあります。
周辺の外灯は灯火採集に最適ですので、泥棒に間違えられないように注意しましょう。
コンビニの外灯
コンビニも意外に穴場です。
コンビニの採集以外の目的でともされたライト(高速道路やコンビニなど)で採集できます。明るい光の方向へカブトムシやたくさんの虫が灯りに群がっています。
カブトムシ採取のトラップ作り
カブトムシを採るのに、樹液採集をしたいけど、なかなか樹液が出ている木が見つからない場合に行なう方法としてトラップ(わな)があります。
一般的には、果物のバナナやパイナップルに焼酎をぶっかけたものをぐちゃぐちゃにつぶし、ストッキングに入れて木にくくりつけるという方法です。
自作のトラップを作って、楽しみながら見に行ってみるというのもいいでしょう。
また、トラップを仕掛けるのならば、雑木林よりも外灯の下の方がオススメです。
外灯に集まったカブト虫が、樹液場から遠く離れてしまってえさを探しているはずです。
夜、外灯採集をしながらトラップ(スイカやメロン、バナナの皮の切れっぱしで十分)を外灯の下やその付近に置いてみてください。
そして、翌日朝早く見てみてください。
たくさんの昆虫に紛れて、カブトムシがたくさんいればラッキーです。
カブトムシのトラップの作り方に関しては、以下の動画も参考にしてみて下さい。
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【マップあり】関東でカブトムシ採取できる具体的スポット5選
ここまでカブトムシの取り方や、取りやすい環境、時間帯、そして、トラップの作り方から仕掛け方までを紹介してきました。
肝心の場所、具体的なスポットを知りたいという方も多いことでしょう。
特にカブトムシ採集ができる夏休みの時期でしたら、日帰りの家族旅行がてらカブトムシ採取なども良いですね。
そこで、ここからは都内からも車で片道1~2時間で行ける距離県内で、カブトムシ採取できる具体的スポットを地図付きで具体的に教えちゃいます。
5つのスポット全て、実際に当メディアのスタッフが足を運び、カブトムシとクワガタも採取できた場所ですので、気候さえ崩れていなければ90%以上の確率で採取ができます。
カブトムシ採取できる具体的なスポットを地図付きで教えているメディア、サイトは、まれに無いので、ここからの内容は是非、参考にして頂ければと思います。
茨城県水戸市河和田町近辺
住所:茨城県水戸市河和田町3891-501
詳細:地図近辺田んぼ道になっています。田んぼ道を抜けたところにある木々に、夕方頃になるとわんさかカブトムシやクワガタが集まってきます。
埼玉県水子貝塚公園
住所:埼玉県富士見市水子2003-1
詳細:BBQ、キャンプ場付近に木々があります。けっこうな割合で樹液が出ている木がありますので、そのような木に自然と集まってくるようです。
また、BBQスタンド付近には夕方~夜になると飛んでくる場合もあります。
千葉県清和県民の森のキャンプ場
住所:千葉県君津市豊英660清和県民の森のキャンプ場
詳細:キャンプ場の中にある、BBQスタンドデッキの明かりに夕方以降から集まってきます。キャンプ場の中にある森でも採取できます。
公園運営者側がまいたものでは無く、全て天然のカブトムシですので持ち帰りも自由です。
千葉県印西市(旧印旛村)松虫姫公園
住所:千葉県印西市(旧印旛村)舞姫3丁目、松虫姫公園
詳細:周辺環境の影響からか、夕方~夜にかけて公園内を散歩していると、80%以上の確率で採取できます。
トラップを仕掛ける場合は、早朝の時間帯に合わせて行くと良いでしょう。
千葉県印西市(旧印旛村)平賀学園台
住所:千葉県印西市(旧印旛村)平賀学園台3丁目10番地付近
詳細:地図の場所にある階段を下りたところにある右側の木々に夕方以降と早朝の時間帯に集まってきます。
階段側からみて3本目の木から、樹液が出ているので、その木は特に夕方以降カブトムシが密集してきます。
まとめ
いかがでしたでしょうか。
カブトムシ採集の穴場スポットについて、カブトムシをつかまえるのに適した時間帯、そして探すべき具体的なポイントと採り方、穴場的スポットをまとめて紹介致しました。
カブトムシは夜行性なので、暗くなって、遅い時間になると活発に動き出します。すると、はねを伸ばして飛ぼうとします。
カブトムシのはねをじっくり見たことはなかなかないかと思いますので、見たことがなければ、この際に観察してみてはいかがでしょう。
せっかくカブトムシを捕まえることができるのですから、いろいろなことにチャレンジしてみるのも良いですね。
当ページでは、以下のカブトムシ採集の穴場スポット10選をこっそり紹介してきました。
- 樹液まわり
- 木の根元
- 街灯や自動販売機の下
- 大きな公園や森林公園、自然公園、緑地公園
- 河川敷の自然林
- 自然歩道や遊歩道や山道が整備された里山
- シイタケ栽培がおこなわれている地域
- 畑などで堆肥を作っているところ
- 果樹園の周辺
- コンビニの外灯
ただし、カブトムシを捕ることに夢中になって忘れてはいけないことが3点あるので、ご注意ください。
- 自分の身の安全を確保し、安全な採集をしましょう。
- 自然環境に対する配慮し、自然を傷つけない採集をしましょう。
- 他の人に迷惑をかけないように注意して採集しましょう。
もし、カブトムシを捕まえることが出来なくてもがっかりする事はありません。
思い返してみて下さい。あなたがカブトムシ採集するために、穴場的スポットを探しにいった事、夜にカブトムシが居そうなコンビニの外灯を探しにいった事、トラップを作ったこと…、これらはカブトムシ採集以上に大事な研究結果であり、あなたにとって一つの財産になります。
カブトムシを捕まえるだけにとらわれず、「せっかくの夏休みを楽しむ」という事も念頭に入れておきましょう。
そして、マナーを守って、楽しいカブトムシ採集を一つの夏の思い出にしましょう。
当ページを読まれている方は以下の記事も読んでいます。こちらの記事も是非、参考にしてみて下さい。