秋が深まると、日本全国の海から、山から、美味しい便りが届きます。
そんな日本の秋の味覚の代表選手と言えば「秋刀魚」ではないでしょうか?
なんといっても、その名前に「秋」の一文字を含むほど。
そんな、旬のさんまで賑わうのが、全国のさんま祭りです。
秋の風物詩として心待ちにしている方も多いのではないでしょうか?
全国で人気のさんま祭りがあるのなら、是非知りたいと思いませんか?
旬のさんまをもっと楽しむ調理法を知りたいと思いませんか?
どれも秋が来る前に押さえておきたいところですよね!
そこで当ページでは、全国津々浦々からイチオシのさんま祭りを10選してみました。
また、とっておきのさんま料理のレシピも後半でご紹介しますので、是非、参考にしてみてくださいね。
さんま祭りについて
さんま祭りは、シーズンが到来すると全国各地で「秋の目玉イベント」として開催されています。
美味しい旬のさんまを味わうだけでなく、豪快に焼く様子を「視覚」で、豊かな香りを「嗅覚」で、存分に楽しむことができるのが魅力です。
また、さんま以外にもその土地ごとの薬味で堪能できるのも面白いところではないでしょうか?
さらに、さんま祭りは様々なイベントとコラボすることも増えています。
例えば「泉大津さんま祭り」では、同時に泉大津の特産物・郷土料理を味わえる「OZU-1グルメグランプリ」が同時開催されています。
他のさんま祭りの会場でも、お笑い芸人やタレントによるショーを繰り広げていたりと、存分な盛り上がりを見せているイベントになっています。
人気のさんま祭り10選
さんま祭りは、さんまが最も旬になる9月~10月の秋の時期において全国各地で開催されています。
その土地固有の食べ方を楽しめたり、郷土料理やイベントも盛り沢山です。
水揚げの多い地域はもちろんですが、都市部でも積極的に開催されていますよ。
さっそく、人気のさんま祭りを詳しく見ていきましょう。
どこも、行列必至ですので、「せっかく行ったのに食いっぱぐれ」という事が無いように、早めに行くのがおすすめですよ。
根室さんま祭り(北海道)
●開催日程:2016年09月17日(土) ~2016年09月18日(日)
●会場:根室港特設会場
●開催時間:17日は12:00~20:00、18日は9:00~15:00
●問い合わせ:根室市役所 商工観光課
<特徴>
北海道根室のさんまは「トロさんま」と称される、脂がたっぷりとのった濃厚なさんま。
根室さんま祭りでは、そんなトロさんまを贅沢に楽しむことができます。
炭火焼さんまの岸壁炉端コーナーは、毎年大人気!
さんまのつかみ取り大会や、その他のさんま料理など、さんま尽くしのお祭りです。
岩手県宮古市さんまフェスタ(岩手県)
●開催日程:2016年9月26日(土)、27日(日)
●会場:宮古市浄土ヶ浜 レストハウス前
●開催時間:10:00~
●問い合わせ:(一社)宮古観光文化交流協会
<特徴>
岩手県宮古市のさんまフェスタでは、用意された焼台で、自分でさんまを焼いて食べることができます。
岩手県を代表する、景勝地浄土ヶ浜で雄大に秋の味覚を満喫してみませんか?
先着順で「さんま1匹プレゼント」なんて特典も、水揚げ量の多い土地ならではですね。
ちなみに、つかみ取りで思う存分さんまをGETすることもできちゃいますよ。
大船渡さんままつり(船場まつり)(岩手県)
●開催日程:10月第1週の日曜日
●会場:真宗大谷派 難波別院(南御堂)
●開催時間:11:00~ 17:00
●問い合わせ:大船渡さんままつり実行委員会
<特徴>
岩手県大船渡のさんままつりは、船場まつりの一環として毎年開催されています。
大船渡港から直送された、旬のさんまを炭火で焼き上げ、無料提供です!
ただし、東日本大震災の被災地支援の趣旨で開催されていますので、一人200円以上の寄付を募る形となっています。
マリンパル女川おさかな市場 さんま祭り(宮城県)
●開催日程:9月の第2土曜日・第3日曜日
●会場:マリンパル女川おさかな市場
●開催時間:10:00~16:30
●問い合わせ:マリンパル女川事業協同組合
<特徴>
宮城県の、マリンパル女川おさかな市場 さんま祭りでは、焼きさんま3000尾、女川汁(さんまのつみれ汁)3000杯が無料で提供されています。
他にも、女川漁港で水揚げされた新鮮な魚介類や水産加工品がお手頃価格で販売される、女川の魅力が詰まったイベント。
そのため、毎年このお祭りを楽しみに、遠方から足を運ぶファンがいるほどです。
気仙沼さんまフェスティバル(宮城県)
●開催日程:2016年10月8日(土)・9日(日)
●会場:イオン気仙沼店駐車場
●開催時間: 8:30~ 18:00
●問い合わせ:気仙沼さんまフェスティバル実行委員会
<特徴>
宮城県気仙沼市で開催される、さんまフェスティバルは、東日本大震災の翌年から開催されています。
他のさんま祭りでは見られない「音楽フェスティバル」の同時開催など、「見る・聞く・食べる」と五感を刺激する、人気のイベントとして気仙沼を活気づけています。
目黒さんま祭り(東京都目黒区)
●開催日程:2016/9/18(日)
●会場:田道広場公園・田道小学校・田道ふれあい橋・目黒市民センター
●開催時間:10:00~15:30
●問い合わせ:目黒区民まつり実行委員会事務局
<特徴>
さんま祭りを一躍有名にしたうちの一つが、東京都目黒区で開催される「目黒さんま祭り」です。
「目黒SUNまつり」の一環として開催され、宮城県気仙沼市から届く、新鮮な旬のさんま5000尾を炭火焼にして無料提供しています。
また、大分県臼杵市の香り高いカボスが添えられており、上品に秋の味覚を楽しむことができるのもポイント。
他にも、会場では各地方の物産展の出店もあり、全国津々浦々の秋を一か所で味わうことができますよ。
目黒さんま祭り(東京都品川区)
●開催日程:2016年9月4日(日)
●会場:誕生八幡神社界隈・目黒通り沿い周辺
●開催時間:10:00~14:00
●問い合わせ:目黒駅前商店街振興組合
<特徴>
こちらも、さんま祭りの代名詞ともいえる、有名過ぎるお祭りですね。
東京都品川区で開催される「目黒さんま祭り」は、毎年9月に目黒駅商店街にて行われてます。
なんと、このお祭りは、毎年3万人もの方が足を運んでいる程、人気です。
岩手県宮古市から届く、新鮮で脂ののった7000尾のさんまを、和歌山県みなべ市の備長炭で焼き上げます。
そしてさらに、徳島県神山町のスダチ、栃木県那須塩原市の大根おろしを添えて、振る舞われるこだわりよう。
全国選りすぐりの日本の秋を贅沢に堪能できるのが、その人気の理由です。
三陸・大船渡 東京タワーさんままつり(東京)
●開催日程:2016年9月22日(木)
●会場:東京タワー 駐車場 特設会場
●開催時間:9:30~16:30
●問い合わせ:東京タワー Tel03-3433-5111
<特徴>
毎年恒例で開催されている「東京タワーさんままつり」です。
9月中旬ごろ、大船渡港から直送された新鮮なさんまを、なんと、大船渡市から上京した熟練スタッフの「炭火焼技」香ばしく絶品に焼き上げます。
東京タワーにちなんで、3333名に無料配布というのも粋ですよね。
ちなみに、さんまを食べるには朝7時30分から配布される「さんま引換券」が必要です。少し早起きして並んでGETしておきましょう!
さんまの他にも、大船渡のご当地グルメ「さんますり身汁」や「大船度さんまバーガー」も数量限定販売されていますのでお見逃しなく。
恵比寿・ビール坂祭り(東京都)
●開催日程:10月の第2日曜日
●会場:誕生八幡神社界隈・目黒通り沿い周辺
●開催時間:10:30~
●問い合わせ:恵成商店会
<特徴>
こちらは、東京都恵比寿にある「ビール坂」に、多数の屋台が軒を連ねるお祭りです。
お祭りの一環として、1500杯の「さんまのつみれ汁」が無料で配布されています。
ビールを片手に、さんま汁を堪能しつつ、日本の風情あるお祭りを楽しむことができますよ。
泉大津さんま祭り(大阪府)
●開催日程:2016年11月6日(日)
●会場:泉大津市役所横の東雲公園付近
●開催時間:9:30~16:00
●問い合わせ:泉大津商工会議所
<特徴>
さんま祭りは東日本だけではありません。
大阪の泉大津さんま祭りもまた、例年賑わいを見せている人気のイベントです。
こちらのお祭りでは、泉大津の自慢のグルメを競う「OZU-1グルメグランプリ」も同時開催です。
大阪ならではの盛り上がりと、グルメをたっぷりと味わうことができます。
秋の旬なさんまレシピ5選
さんま祭りでは、脂がのった旬のさんまを安く手に入れることができるのが最も嬉しい魅力のです。
せっかくなら、定番の塩焼き以外のレシピも知って、より美味しく、さんまを楽しみたいですよね!
そこで、ここからは、さんまを使ったオススメの秋レシピ5選をご紹介します。是非、試してみてください。
さんまの佃煮
出典:クックパッド
<材料>
・さんま :2尾
・酒 :大さじ2
・醤油 :大さじ2
・みりん :大さじ2
・砂糖 :小さじ2(大さじ1)
・水 :100cc
・生姜(千切り): 15g(ひとかけ)
<作り方>
1.さんまは頭と内臓をとりよく洗って、6~8等分に切り分けます。2.圧力鍋にさんま、生姜、調味料を入れて強火にかけます。さらに圧力をかけ、弱火で20分加熱します。
3.蓋を取って、煮汁がなくなるまで煮詰めれば完成です。
さんまの南蛮漬け
出典:クックパッド
<材料>
・秋刀魚:2匹
・玉ねぎ:1/4個
・片栗粉:適量(調味料)
・酢:大匙2
・醤油:大匙1
・和風ダシの素:小さじ1/2
・輪切り鷹の爪:1本
・水:100cc
・すだちの絞り汁:1個分(あれば)
<作り方>
1.調味料をボールに合わせて漬け汁を作っておきます。2.玉ねぎは薄切りにしておきます。
3.さんまを3枚におろして、それぞれ2等分に切り、片栗粉をまぶします。フライパンに、サラダ油大さじ1を熱し両面焼いていきます。
4.さんまが熱いうちに、1.で合せておいた漬け汁に、玉ねぎも一緒に入れて漬けます。しばらくおいて味が染みたら完成です。
さんまのトマト煮
出典:クックパッド
<材料>
・さんま: 2尾
・にんにく(潰す): 1片
・鷹の爪(手でちぎる):1/2本
・玉ねぎ(スライス):1/2個
・きのこ類:お好みで
・ジャガイモ:中1個
・ナス:1本
・オリーブオイル:大さじ2
・トマト缶(ホール):1/2缶(調味料)
・白ワイン(日本酒でも):大さじ4
・コンソメ(顆粒):小さじ1
・砂糖:小さじ1
・塩・ブラックペッパー:適量
・ローリエ(あれば): 1枚
・バジル
・オレガノ
・ローズマリーなど(あれば)
<作り方>
1.さんまは頭を落とし、内臓をとってよく洗い、キッチンペーパーで水気を取ります。2.さんまの身を4等分して、軽く塩をふります。染み出た水分はペーパーで取ります。
3.玉ねぎをスライス、ジャガイモは皮つきで4等分して水に浸け、ナスは1㎝輪切り、キノコは適当に切ります。
4.圧力なべにオリーブオイルを入れ、冷たいうちに、潰して粗みじん切りにしたにんにくと、鷹の爪を入れて、香り立つまで温めます。
5.玉ねぎを透き通るまで炒め、キノコも炒めます。
6.トマトを入れて木べらで潰し、調味料を全部入れてひと混ぜします。
7.さんま、じゃがいも、茄子をのせて、蓋をして強火にかけます。蒸気が出たら極弱火にして20分加圧してください。
8.火を止めて、圧力が抜けるまで放置します。ふたを開け、ソースを好みの硬さに煮詰めて、塩・ブラックペッパーで味を調えます。
9.お皿に盛り付け、あれば、バジルやパセリを飾り、パルメザンチーズをかけて完成です。
さんまのコチュジャン煮
出典:クックパッド
<材料>
・さんま:2尾
・にんにく :一片
・鷹の爪 :2本(調味料)
・酒 :1/2カップ
・みりん:1/2カップ
・みそ:大さじ1
・コチュジャン:大さじ1
・砂糖:大さじ1
<作り方>
1.さんまは頭を落とし、適当な大きさに切り、はらわたを取り除いて、水気を拭きます。2.鍋に調味料とにんにく、鷹の爪を入れ、煮たてます。
3.さんまを鍋に入れ、弱火にして10分位煮ます。全体に火が通ったら完成です。
さんまのクミン焼き
出典:レシピブログ
<材料>
・さんま:(1/2にぶつ切りにして、手開きにする)大3尾
・クミン:小さじ1杯×2回
・ターメリック:小さじ1杯×2回
・オリーブオイル:大さじ1杯
・塩&ブラックペパー:適量
・小麦粉:適量
<作り方>
1.さんまは、頭と尾、内臓を取り除き、1/2にぶつ切りにします。
腹側から包丁を入れ手開きにして、骨を取り除きます。両脇の小骨はそぎ切りにします。2.1.に塩・ブラックぺパーを振ります。
フライパンをよく熱して、オリーブオイル、クミン、ターメリックを入れて、30秒ほどよく炒めます。小麦粉をつけたさんまを皮面が下になるように入れます。
3.2.の上に、残りのクミンとターメリックを振り、皮がカリカリになるまで焼きます。
表もきれいなきつね色になり、カリカリになるまで5分ほど焼き、皿に盛り付け上からパセリを振り完成です。
まとめ
いかがでしたか?
さんまが旬になる秋の季節が待ち遠しくなったという方も居るのではないでしょうか。
ここまで当ページでは人気のさんま祭りを以下の10選まで厳選してご紹介してきました。
- 根室さんま祭り(北海道)
- 岩手県宮古市さんまフェスタ(岩手県)
- 大船渡さんままつり(船場まつり)(岩手県)
- マリンパル女川おさかな市場 さんま祭り(宮城県)
- 気仙沼さんまフェスティバル(宮城県)
- 目黒さんま祭り(東京都目黒区)
- 目黒さんま祭り(東京都品川区)
- 三陸・大船渡 東京タワーさんままつり(東京)
- 恵比寿・ビール坂祭り(東京都)
- 泉大津さんま祭り(大阪府)
また、旬のさんまを家庭でもっと楽しむための、オススメレシピを5つご紹介しました。
- さんまの佃煮
- さんまの南蛮漬け
- さんまのトマト煮
- さんまのコチュジャン煮
- さんまのクミン焼き
さんまの水揚げ漁港の中心であった、三陸地方はあの東日本大震災で大きな被害を受けました。
さんま祭りは、その復興を応援するイベントでもあります。
秋の味覚を五感で楽しみながら、東北地方を日本一丸となって盛り上げていきましょう。
もちろん、三陸地方以外で当ページで紹介していない、さんま祭りも全国には多くあります。
当ページを読んで頂いた上でさんま祭りに興味を抱いて頂いた方は、今年を機に足を運んでみてはいかがでしょう。