
高齢化社会を迎え、介護問題がクローズアップされています。
介護疲れによる雑人、自殺、あるいは虐待といった深刻な問題が山積みとなっているのです。
そんな介護疲れに関して、以下のような悩みや疑問を抱かれている方も少なくはないでしょう。
介護疲れの原因ってなに?
介護疲れを解消するために効果的な方法は?
介護疲れによる悲惨な事件とは?
介護というのは、される側にとっても精神的な負担が大きいものです。
しかし同時に、「介護する側」にとっても、精神的・肉体的・経済的な負担が大きいものでもあります。
そんな介護疲れを解消するためには、考え方や日常の生活リズムを変える必要があります。
当ページでは、介護疲れを解消する為に効果的な方法10選についてご紹介しています。
高齢の親を抱えているという方はぜひ、参考にしてください。
介護疲れの原因
介護疲れの原因はさまざまです。
精神的な疲労、肉体的な疲労はもちろんですし、介護にかかる費用や介護のために仕事を辞めなければならない場合の経済的な不安なども深刻です。
精神的な疲れは「介護はいつ終わるかわからない」という点です。子供の世話は、成長と同時に少しずつ楽になっていきます。
介護は楽になるときには、つまり「死」ですから、むなしさや自責の念にさいなまれる人もいます。
肉体的な疲れは、とくに女性に多くなります。
身体の大きな男性を介護する場合、入浴や排泄、さらには寝返りを打たせるといった行動には、肉体的にかなりの負担を負わせることになります。
このように、自分の内側との葛藤だけでなく、肉体的な疲れ、周囲の人からの心ない言葉、認知症の家族を抱えていることへの恥ずかしさなどがあり、相談もできずに追い詰められて、冷静な判断を下せなくなってしまうことを介護疲れと言います。
介護疲れを解消するために効果的な方法10選
介護疲れがたまってくると、最初はイライラして介護する人に怒鳴ることが多くなります。
心理的に不安定になったところに、腰痛等の肉体的苦痛が重なることで、さらに疲れが加速します。
介護疲れが重症化すると、社会からの疎外感などから、介護者自身も引きこもりがちになってしまいます。
トンネルの出口が見えない状態に陥ってしまうという悪循環から抜け出すためには、いくつか注意したいことや、意識してやるべきことがあります。
それでは、ここからは介護疲れを解消する為に効果的な方法10選を具体的に紹介していきます。
自分ひとりで抱え込まない
ひとりの介護者がすべて負担するというのは、不可能です。介護は期間限定ではありません。
いってみれば、先の見えない戦いです。最初からなにもかも自分でやろうとすると、心身ともに疲れ果ててしまいます。家族と役割分担をしましょう。
介護テクニックを身につける
介護テクニックを身につけると、肉体的な疲れをはるかに軽減することができます。
効率的に介護することができるので、時間的にもゆとりが生まれます。各自治体の介護支援センター、保健所で介護のための講座を開催しているので、ぜひ一度参加してみましょう。
愚痴や悩みを相談できる人を見つける
同じ境遇の人や、親しい友人など、話し相手がいると、相談したり愚痴を聞いてもらったりするだけで気持ちが楽になります。
身内同士で話をしても、どうしても感情的になってしまうので、できれば第三者に相談に乗ってもらいましょう。
介護用品を利用する
介護用品を積極的に使うだけでも、介護者の負担を軽くします。廊下に手すりをつけるだけで、
自力でトイレに行けるようになるかもしれません。深い湯船を浅くするだけでも、入浴が楽になります。
ベッドやポータブルトイレ、車いすといった介護用品を積極的に取り入れるようにしましょう。
家の中を工夫する
認知症患者は、家の中を意味もなく動き回ることが多く、つまずいてケガをすることもあります。
家の中はできるだけ物を置かないように工夫して、空間を広くするようにしましょう。
声を出したり、身体を動かしたりする
ストレスを発散するため、もっとも簡単で効果のある方法です。大声を出すことで、行き場のない怒りを発散することができます。
ひとりカラオケもあるので、そういう個室で、思いきり歌を熱唱しましょう。また、身体を動かすことで、心地よい疲れが生まれ、熟睡することができます。
思いや悩みを紙に書き出してみる
ここで紙に書いたことは、人に見せるためのものではありません。あくまでも今の自分の思いをありのまま書き出すことに意味があります。
罫線が入った紙よりも。真っ白な紙がいいでしょう。そこに、絵でも文字でもかまわないので、思いついたままに書いていきます。そうすることで、ストレスを解消することができますし、客観的に今の自分の状態を把握することができます。
リフレッシュできる時間を作る
たとえ1時間であっても、自分のための時間を作るようにしましょう。
介護に休みはないというのは、十分わかっていても、数時間でも自分の時間が取れるのと、取れないのとでは、気持ちの切り替えが違ってきます。
ショートステイなどを積極的に利用して、自分の時間を作るようにしましょう。
介護の記録をつける
介護日誌をつけることで、介護する人の心身の変化がよくわかります。
それとともに、自分の気持ちも一緒に書いておくことで、優しい気持ちになれたり、自分を違う角度から冷静に見られたりすることができます。
介護サービスを積極的に利用する
より良い介護をするためには、介護をする人が心身ともに健康であることが基本です。
疲れたなと思ったら、家族以外にも介護サービスを実施している民間の業者に頼むことができます。
ショートステイを上手に利用して、その間、自分のリフレッシュをするように心がけましょう。
介護疲れによる事件
ときどき、ニュースを賑わすのが介護付からによる殺人や自殺などです。
裁判でその克明な経緯などが明らかにされたとき、愛しているからこそ、殺さずにはいられなかったという裁判官でさえ涙してしまうほど、やりきれない思いがそこにはあります。
それでは、介護疲れによる悲惨な事件の実態を具体的に紹介していきます。
娘殺害容疑で61歳母親逮捕 「介護に悩んでいた」
福岡県北九州市で、36歳の娘の首を絞めて殺害したとして、61歳の母親が逮捕されました。
母親は、「娘の介護に悩んでいた」と話しているということです。
殺人の疑いで逮捕されたのは、北九州市八幡西区の無職・木野惠子容疑者。木野容疑者は、自宅アパートで同居する娘の千秋さん、当時36歳の首を絞めて殺害した疑いが持たれています。
取り調べに対し、「娘には重度の知的障害があり、介護に悩んでいた」「首を絞めて殺害した」と容疑を認めたうえで、供述しているということです。
このアパートでは、母と娘の2人で暮らしていて、事件の後、木野容疑者は「娘をあやめた」と自ら110番通報していました。
介護疲れ心中か 自宅に80歳父と50代息子の遺体 三重・川越
三重県川越町豊田、無職、寺尾和八郎さん(80)方で、息子の秀樹さん(52)とみられる男性が首をつって死亡しているのを、訪問したデイサービスの女性スタッフが発見し、110番しました。
殺されたのは父親の寺尾和八郎さんで、県警は、秀樹さんが和八郎さんを殺害し無理心中を図ったとみて調べています。
ベッドの男性には首に絞められたような痕があり、あおむけの状態で布団を掛けられていたといいます。
台所から、息子の秀樹さんの名前が記された「葬儀は無用」とのメモが見つりました。
近所に住む60代の主婦は「秀樹さんが和八郎さんを介護していると聞いたことがある」と話しており、介護疲れが原因と考えられています。
「心中しようと…」74歳妻にブロックくくりつけ川に沈めた75歳夫の懊悩
「妻が苦しんでいるのを見ていられなかった。楽にさせてやりたかった」と嘱託殺人の罪で、夫が逮捕されました。
夫婦は一緒に体にコンクリートブロックをくくりつけて入水。いったんは妻を川から引き上げ心中をやめようとしましたが、妻が決行を求め、再び妻を水中に沈めたといいます。
しかし、自分だけは死にきれず、通りがかった人に「お母さん(妻)を殺してしまった。警察を呼んでほしい」と頼んだそうです。
判決は懲役2年6月、執行猶予4年。仕事を辞めて約8年間一人で介護を続けてきた事情などから「同情の余地がある」とされました。
まとめ
いかがでしたでしょうか?
介護の問題は、決して他人事ではありません。いつか自分にも降りかかってくることとして、今から心の準備をしておくべきでしょう。
このページでは、以下のような介護疲れを解消するために効果的な方法をご紹介してきました。
- 自分ひとりで抱え込まない
- 介護テクニックを身につける
- 愚痴や悩みを相談できる人を見つける
- 介護用品を利用する
- 家の中を工夫する
- 声を出したり、身体を動かしたりする
- 思いや悩みを紙に書き出してみる
- リフレッシュできる時間を作る
- 介護の記録をつける
- 介護サービスを積極的に利用する
介護する家族が、心身ともに健康であることは、介護される側としても幸せなことです。
介護する側は、常に介護される側の立場からの見方をするように心がけることが大切です。
注手介護される側は感謝の気持ちを忘れずに、信頼して介護にゆだね、協力することができれば、両方に負担のかからない理想的な介護となります。
そのためには、使える自治体のサポートはできるだけ使って、負担を軽くするようにしましょう。
老いは、皆が通る道です。恥ずかしいと思わずに、当たり前のこととして周りに頼ることが大切ですね。



