人間は、体温調節をはかるために汗は自然と出てくるものです。
そんな汗は、実は体温を調整するためには、重要な身体機能なのです。
しかしながら、大事な役割とわかってはいても、汗をかきすぎるよりも、かきにくい人の方がうらやましいと思う時があります。
「汗さえでなければ、体臭だって何も気にせずにすむのに」と思ってしまう方も多いことでしょう。
だからこそ、発想の転換で、汗を邪魔者と考えるよりも、汗を正しく理解し、味方につけることができるよう、体臭予防をまず考えてみましょう。
汗の臭い対策は、ちょっとした工夫や、日常生活のちょっとした改善するだけで、臭い自体を抑えることができます。
当ページでは、暑くなる夏時期にもっとも気になる汗の臭いを対策して抑える方法を10選まで厳選して、解説、紹介しますので是非ご参考にしてください。
汗の臭いの原因について
汗の臭いの原因ですが、汗は主に体温を調整するために出るものです。
汗腺から水分を出し、その水分が空気中で気化することで熱が蒸発します。
通常の汗は、エクリン腺という汗腺から出てきていますが、このエクリン腺から出る汗は最初から臭っているわけではないのです。
実は、時間が経過し、その汗に皮脂やあかが混在し、雑菌が繁殖するから、体臭が徐々に発生し汗の臭いに変化するのです。
汗の臭い対策10選
前述の通り、汗の臭いの原因は体臭が汗の臭いと直結していることがおわかりになったかと思います。
だからこそ、体臭を抑えるためには、もともと無臭の汗に臭いが発生しないようにすることが1番効果的な対策なのです。
汗に雑菌が繁殖し、体臭へと変化する時間は、約1~2時間以内です。
そこで、目安になる時間ごとに汗をタオルで拭きとったりすれば、体臭を抑えることが可能なのです。
その際の注意点として、乾いたタオルで汗を拭きとらないようにしてください。
理由としては、乾いたタオルを使うと、肌表面の汗をすべて拭きとってしまい、余計に汗が出てしまいます。
つまり、拭けば拭くほど汗が大量に出てしまい汗の臭いへと繋がっていきます。
だからこそ、きちんとして対策が重要なのです。
それでは、汗の臭い対策10選ついて解説、紹介します。
朝シャワーをする
寝る前にいくらきれいに体を洗っても、睡眠中に汗や皮脂で体が汚れます。
汗や皮脂をそのままにしておくと、日中に臭いやすくなります。
睡眠中に汚れた体をきれいにするなら、朝にシャワーを浴びましょう。
特に、体臭が強い方は、シャワーとボディーソープで頭や体を洗うことをオススメします。
抗菌タイプの下着
最近の下着には「抗菌」と名のつくタイプの下着が多く販売されています。
「菌が抑えられる」だけでなく、菌のが抑えられれば、臭いも抑えられることに繋がります。
抗菌タイプの下着であれば、汗で下着が湿ったとしても、細菌の増殖を抑制できて、臭いも抑制できます。
辛いものや熱いものを控える
刺激性がある料理は、全般的に、控えたほうがいいです。
例えば、スパイスが効いたからいカレーを食べると、じんわり汗をかきます。
特に運動をしていないのですが、体が熱くなって、汗が出ます。出来る限り食べ過ぎないことをオススメします。
服の代えを持っていく
汗をかいたままの服を着たままであれば、服に汗の臭いがしみつき、体臭と化して悪臭を漂わせます。
特に、汗をかく方は、自前の服を2~3着持ち歩き、着替えることをオススメします。着替えをこまめにすれば、体臭も気にならないものです。
制汗剤を使う
制汗剤を使うと臭いを消臭する効果が2つ見込めます。
1つは、汗腺をふさいで汗の量を抑える効果。
もう1つは、汗の中の雑菌が繁殖しないようにする殺菌作用です。
ただし、制汗剤を使う時には、必要以上に塗ると、菌を死滅させる状態になり、肌に必要な善玉菌まで死んでしまい、かえって臭いが強くなってしまうこともありますので注意しましょう。
定期的な半身浴
もともと、半身浴には、さまざまな美容効果があります。
血行促進や、新陳代謝、ストレスの軽減など多くの美容効果が望めますが、実は汗腺機能を高めるトレーニングも可能なのです。
汗腺機能を高めることで、積極的に汗をかけば、汗腺機能が鍛えられ、いい汗をかきやすくなるので、
汗をかいても臭いにくくなるのです。
冷え性体質を治す
体が冷えれば冷えるほど、汗はかかないかと思いますが、意外に汗はでるものです。
実は、体の中の水分が、下半身にたまりやすくなり、下半身で温められた血液が上半身に移動し、顔や、首や、背中などが、暑く感じるようになります。
脳の温度も上がってしまい、汗を出す命令を出し始め、体が寒いのに、汗がよく出る状態になります。
冷え性体質を変えることで、汗がでにくくなっていきますので臭いも消えていきます。
冷え性を治す方法に関しては以下の記事も参考にしてみて下さい。
>>足の冷え対策グッズ10選!冷え性予防対策はこれで決まり!
睡眠時間をとる
疲れがたまっていると肝機能が弱まって、血液中のアンモニア量が増えて、皮膚からアンモニア臭がでますが、これが疲労臭と言われています。
疲労回復には、休養が一番なのです。
どんなに仕事が忙しくても、湯船につかり1日の疲れを癒やし、睡眠をしっかりとるなど心がけていきましょう。
快眠を取れる正しい睡眠方法に関しては、以下の記事も参考にしてみて下さい。
食生活をきちんとする
お肉や揚げ物を大量に食べたあとは汗の臭いがしみつきます。
お肉や揚げ物には、菌の栄養分になるたんぱく質や脂肪分が多く含まれています。
しかし、野菜に含まれるビタミンAやEには臭いを抑える成分があります。
お肉や揚げ物を少し我慢し、野菜中心の食生活に切りかえていくと汗の臭いが気にならなくなります。
エアコンを使いすぎない
暑い夏にエアコンを使いすぎて、体を冷やし過ぎることも実は臭う汗をかく原因になります。
快適だと思う温度で今や電気機器を使えば生活できますが、あまりにも汗をかく機会が少ないと、発汗を促す脳の働きが衰えていきますので、クーラーはほどほどに使うことをオススメします。
食べ物で汗に臭いを防ぐ方法
日本人は昔は、欧米人に比べて体臭が弱かったはずなのです。
しかし今や、食生活の欧米化により肉類や乳製品などを摂り過ぎるようになってきています。
肥満児が多くなってきているのも、食の欧米化が1番の要因なのです。
肉類や乳製品などの動物性タンパク質や脂質を多く摂取すると、食べ物が腸内に長くとどまり、発酵され、腐敗臭を発します。
例えば、ニラやニンニクなどの臭いの強い食べ物や、アルコール、タバコ、コーヒーなどの刺激物摂り過ぎないようにしないと悪臭へと化すケースもあります。
だからこそ、日本人の王道である、野菜や穀類を中心とした昔ながらの和食を摂取することをオススメします。
野菜にはさまざまな種類のものがありますが、中でもビタミンAや、Cや、Eを多く含むものを積極的に摂取してみましょう。
これらのビタミンには強い抗酸化作用があって、体臭を強くする原因になる活性酸素を除去してくれます。
ビタミンAは緑黄色野菜に、ビタミンCはピーマンや、菜の花などに、ビタミンEはモロヘイヤ、パセリなどに多く含まれています。
また、乾燥ひじきや高野豆腐、切り干し大根などの乾物などの食物繊維も汗の臭い消しに効果が高いです。
まとめ
いかがだったでしょうか。
ここまで当ページをご覧になって頂き、汗の臭い対策の内容がよく分かって頂けたのではないかと思います。
汗をかくことを抑えたいと思えば、汗をかく状態の理解と、そして自分に合った汗の臭い対策方法を選択することが重要なことがおわかりになったかと思います。
そこで、ここまで解説して参りました「汗の臭い対策10選」を再度、おさらいしましょう。
・朝シャワーをする
・抗菌タイプの下着
・からいものや熱いものを控える
・服の代えを持っていく
・制汗剤を使う
・定期的な半身浴
・冷え性体質を治す
・睡眠時間をとる
・食生活をきちんとする
・エアコンを使いすぎない
汗そのものにはにおいはありませんが、体臭のきっかけになりやすいのは確かです。
汗をかきやすいと、垢や皮脂と混ざりやすいため、臭いも発生しやすいのです。
しかし、汗をかきやすい体質だから、体臭がひどいというのは誤解なのです。
汗そのものは、ほぼ無臭なのです。なぜならば、99パーセント以上が、水分なのです。
においの成分は多少混ざってはいますが、微量です。たっぷり汗をかいても、臭いません。
そして、汗は、体に絶対に必要です。
たくさん汗をかく体質は、熱いときに体がすぐ反応し、体温を素早く下げることができるのです。
体を守ろうと、一生懸命に仕事をしている状態です。
汗は、けっして悪者ではなく、むしろ私たちの身体を健康にしてくれる補助的な役割をしてくれるのです。
だからこそ、汗の臭い対策10選を参考にして、身体にとって良い汗をかくこと心掛けて下さい。
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