
夏になって、汗をかくシーズンになると、湿疹や蕁麻疹に悩む人が増えてきます。そのなかでも、汗疱(かんぽう)で病院を受診する人が多くなります。
そんな汗疱について以下のような悩みや疑問のある方も居るのではないでしょうか。
汗疱はなぜできるの?
汗疱はどうやったら治せるの?
汗疱と症状が似ている別の病気は?
小さなぶつぶつがたくさんできる汗疱に悩まされていませんか?
汗疱は手のひらや指、足の裏などの体の部分にあらわれることが多いです。
一般的に治りにくいといわれている皮膚病ですが、正しい治療法を行えば、しっかり完治させることができます!
そこで、当ページでは、汗疱を完治させるために必要な10のことについてご紹介しています。
なかなか治らない汗疱に悩んでいるという方はぜひ、参考にしてください。
汗疱の原因
汗疱がなぜできるのか。それは汗の分泌に関係してきます。通常、汗は表皮よりも体の奥にある汗腺で作られます。
その汗が、管を通って表皮に排出されます。ところが、この排出がなんらかの理由でうまくいかなかったり、汗の排出量が多すぎたりして管が詰まってしまいます。
汗は、塩分やさまざまな体の老廃物が混じっています。それらが皮膚の中に長くとどまっていると、皮膚を刺激して、アレルギー症状を起こしてしまい汗疱が現れるのです。
汗疱が発症しやすい年代は、汗の出やすい思春期から40歳代くらいまでです。汗疱の段階では、自覚症状があまりありません。
しかし、汗疱の水ぶくれが破れると「汗疱上湿疹」になることがあります。こなると痛みやかゆみを伴って、赤くブツブツになって手足に広がってきます。そのため、汗疱ができても、絶対につぶさないように注意しましょう。
今のところ、なぜ汗疱ができて、汗疱湿疹に移行するのかという事までは、医学的に明確な原因はわかっていません。しかし、いずれにせよ「汗」が関係していることは確かです。感染を予防するには、自身の汗をコントロールするという事が非常に重要になってきます。
汗疱完治に必要な10のこと
汗疱の原因は、はっきりしていませんが「汗」が原因になっていることだけは確かなようです。
とくに、汗を多くかく夏場に発症することが多く、汗をかきやすい思春期が最も多いからです。
汗疱はアレルギー症状なので、その原因を特定しなければなりませんが、なかなかはっきりした原因を特定することができず、難治療病ともいわれています。
しかし、諦めずに治療、改善を続けていけば、必ず完治します。
それでは、ここからは汗疱完治に必要な10のことを具体的に紹介していきます。
汗をこまめに拭く
汗疱の原因は、汗です。汗に含まれる塩分や、さまざまな老廃物などが刺激となってアレルギー症状を起こします。
汗をかかなくすることはできませんが、かいた汗をこまめに濡れたタオルなどで、拭きとったり、洗い流したりすることで汗の刺激から皮膚を守りましょう。
制汗効果のあるツボを押す
汗を抑えるツボがあります。緊張によって手汗が出る人の場合は、緊張をほぐす「労宮(ろうきゅう)」を押してみましょう。
労宮の位置は手のひらの真ん中にあります。手をグーにしたとき、中指の先端が手のひらに当たる場所が労宮です。
大豆イソフラボンを摂取する
とくに女性は、女性ホルモンが汗を抑える作用があります。そのため、更年期に向かっている人は女性ホルモンが徐々に少なくなってくるので、汗をかきやすくなります。
女性ホルモンを増やすことはできませんが、女性ホルモンに似ている大豆イソフラボンを日常的に摂取することで、過剰な汗を抑制することができます。
大豆食品、豆乳などを毎日の食卓で食べるように心がけましょう。
カフェインは避ける
コーヒーや緑茶などに含まれるカフェインは、中枢神経を興奮させるため、汗をかきやすくします。
できるだけカフェイン飲料は避けるか、ノンカフェインにするようにしましょう。
塩を使った治療法
ボールなどに粗塩を入れて手をこする。これは汗疱の治療法としては、よく見られるものです。
この方法は、汗疱の原因である汗腺にたまった汗を浸透圧を使って体外に出すことにより、改善を促すことを目的としています。
ただし、患部が炎症しているときには、逆効果になる可能性もあります。
保湿をする
界面活性剤は、水と油を混ざり合わせる働きがあります。この性質を利用して、汚れを落とすために界面活性剤は食器洗い洗剤や洗濯洗剤、シャンプーやリンスなどに使われています。
同時にこれらを使用するときに、私たちの手に界面活性剤が付着してしまうと、乾燥から肌を守る皮脂成分も洗い流されてしまいます。
食器洗いのときには手袋をして、こまめにハンドクリームで保湿することが大切です。
シリコンは避ける
シャンプー、リンスに含まれる界面活性剤ばかりではありません。シリコンも汗疱を悪化させる原因のひとつになっています。
シリコンは、毛穴をふさぐ原因ともなり、手で髪の毛を洗う時に、毛穴に入り込んで汗を出にくくしてしまいます。ノンシリコンのシャンプーやリンスを使うようにしましょう。
金属アレルギーを調べる
金属アレルギーが汗疱を悪化させている可能性もあります。ピアス、指輪、ネックレスを付けていて、その周りにアレルギー反応を起こしたという人は、金属アレルギーかもしれません。
また、歯の治療で入れた、いわゆる「銀歯」も金属でできており、そこから溶け出した金属にアレルギー反応を起こしている可能性もあります。歯医者さんで相談してみましょう。
フラックスシードオイルを摂取する
フラックスシードオイルとは、「亜麻仁油」のことです。この油は、オメガ3不飽和脂肪酸といって、アレルギーなどの炎症反応に効果的な「αリノレン酸」が多く含まれています。
熱に弱いので、摂取するときはドレッシングにする、飲む直前にみそ汁に入れるなどしましょう。
ステロイドを塗る
ステロイド薬は、副腎皮質ホルモンです。汗疱をはじめとする手のひらや足にできた湿疹には、最も効果的な薬です。
ステロイドの副作用が心配だと思う人もいますが、手足の場合には、厚い角質でおおわれており、皮膚から体内への浸透も少ないので、それほど心配する必要はありません。
とくに、汗疱湿疹に移行してしまったら、即効性のあるステロイドが有効です。
汗疱と区別が難しい5つの皮膚疾患
汗疱の症状や見た目には、他の病気との類似点がかなりあります。そのため、自己判断して市販の薬などを使ってしまうと、かえって悪化させてしまうことがあるので注意が必要です。
必ず、病院で検査をしてもらうようにしましょう。
それでは、汗疱と区別が難しい5つの皮膚疾患について具体的に紹介していきます。
水虫
一番間違えやすいのが、水虫です。というのも発症する場所がどちらも「手足」に多いからです。汗疱の場合には、初期には自覚症状はありません。
しかし、汗疱湿疹に移行すると痒みや痛みなどが出てきます。皮がむけることも共通しています。
しかし、水虫は白癬菌というカビの一種が原因になっています。汗疱はあくまでもアレルギー症状なので、他の人に感染するという心配はありません。
この違いは、病院で検査してもらわないとわからないので、自己判断で市販の水虫薬を使ってしまうと、かえって悪化させてしまう危険性があります。
アトピー
アトピーも汗疱とよく似た症状が現れます。しかし、汗疱はてのひら、手指、足の裏などに限定され、特に指の間の側面に出ます。
また、汗疱は徐々に吸収され約2~3週間で治っていきます。
それに対して、アトピー症状は出る場所は限定されないことが多く、改善する期間も決まっていません。
ひじの内側、ひざの裏側、ワキなど汗をかきやすいところに出る湿疹は、アトピーを疑いましょう
あせも
あせもは、汗疱と同じように汗によって汗管がつまり、汗が表面に出ることができずに、炎症を起こしてしまいます。
よく見られるのが、赤ちゃんです。おむつの中や服のゴムのあたりなど、風通しが悪いところにできやすいのが特徴です。
汗疱のように、手や足に限定されることはありません。
掌蹠膿疱症(しょうせきのうほうしょう)
掌蹠膿疱症も、汗疱と同じように手と足に限定されるアレルギー性の疾患です。手のひらや足の裏に水泡が現れ、膿を持つようになります。
この膿には、水虫のように他へ感染するようなウイルスやカビ菌などは含まれていません。
このふたつは、見た目では判断できません。さらに、水虫と勘違いしやすく、市販の水虫薬を使うと悪化する可能性があります。
疥癬(かいせん)
疥癬は、ヒゼンダニと呼ばれる、人間の皮膚でしか生きられないダニが角質層に住み着いて、大量発生してしまう病気です。
疥癬は、他の人にも感染するので注意が必要です。角質層の厚い、足の裏などに多く発症しますが、その痒みは尋常ではありません。
汗疱は、ほとんど痒みなどの自覚症状がないので、痒みが強い場合は、疥癬を疑いましょう。
まとめ
いかがでしたでしょうか?
汗疱は、アレルギー反応の一種ですから、薬を用いて一時的に改善されても、体質を変えない限り根本治癒とはなりません。
悪化させないように注意しながら、汗がつまるような脂っこい食事を避けて、野菜中心の和食を心がけると体質改善にもつながります。
ここまでページでは、以下のような汗疱を完治させるために必要なことをご紹介してきました。
- 汗をこまめに拭く
- 制汗効果のあるツボを押す
- 大豆イソフラボンを摂取する
- カフェインは避ける
- 塩を使った治療法
- 保湿をする
- シリコンは避ける
- 金属アレルギーを調べる
- フラックスシードオイルを摂取する
- ステロイドを塗る
さらに、汗疱と間違えやすい病気も以下のようにご紹介してきました。
- 水虫
- アトピー
- あせも
- 掌蹠膿疱症(しょうせきのうほうしょう)
- 疥癬(かいせん)
汗疱の症状は、いろいろな病気と共通しています。自己判断で水虫などの市販薬を使ってしまうと、かえって症状を悪化させてしまうので、必ず病院での診断をしてもらうようにしましょう。



