
生理前症候群という症状をご存知ですか?
生理の1週間くらい前になると集中力がなくなったり、ささいなことでイライラしたり、気持ちが落ち込んだりして、自分でもどうにもコントロールできなくなる状態です。
そんな生理前症候群について以下のような悩みや疑問を抱かれている女性も居るのではないでしょうか。
生理前症候群とはどのような症状をいうの?
生理前症候群を治療する方法はあるの?
予防するにはどんなことに気をつけたらいいの?
生理前症候群とは今から20年くらい前に報告された症状ですが、まだ馴染の無い言葉のため、ほとんどの女性は知らないと答えるでしょう。
生理前症候群は、略してPMSといいますが、自分が生理前症候群とは思わずに、長年この症状に苦しんできた女性も沢山います。
生理前症候群は、ちょっとした日々の心がけや、セルフケアつで、緩和して楽になり、最終的には治すことまで可能なのです。
当ページでは、生理前症候群の症状について細かく解説した後で、症状に合った治療方法を10個を具体的に紹介しています。
生理前症候群に悩まされている女性は特に、参考にして下さい。
生理前症候群とは
生理の直前や生理中の不調ならば、「これは生理のためだろう」と察しがつきます。
しかし、よほどの重症でもない限り、生理の1週間前や10日前に調子の悪いことが、まさか生理と関わっているとは思いません。
そのため、生理前症候群は非常にわかりにくい症状といえます。
さらに生理前症候群が気づかれにくい原因は、あらわれる症状の多彩さにもあります。
腹痛、頭痛、乳房痛、めまい、むくみ、吐き気、眠気、下痢、便秘といった身体的症状に加え、イライラ、落ち込み、不眠、ヒステリー、過食などが生理のかなり前からあらわれ始めます。
そして、一番の特徴は生理が始まると同時に、今まで苦しめられていた症状が嘘のように消えてしまうということです。
不快な症状がずっと続いているのなら、病院で診てもらおうという気にもなりますが、1か月に10日を何とかやり過ごせば大丈夫だという気持ちが先に立ってしまうため、ほとんどの生理前症候群を持つ女性はじっと我慢してしまいます。
しかし自分が生理前症候群だということが分かれば、自分の体のリズムを知って、生理にかかわる苦痛がかなりコントロールできるようになります。
たとえ今のところ効果のある薬がなくても、生理前症候群のことを知らなかったころに比べて格段に楽に過ごすことができるようになります。
また、それまで生理が原因とは思わなかった苦痛も、生理が関係しているとわかれば、グンと対処しやすくなり、今まで受け身だったものが積極的な対策ができるようになります。
生理前症候群の10の治療方法
生理前症候群はさまざまな不快症状を伴い、程度もそれぞれです。
そのため効果のある治療方法も個人差があります。自分に合った治療方法を探しましょう。
それでは、ここからは、生理前症候群の10の治療方法を具体的に紹介していきます。
食事療法
基本はバランスのよい食事を、1日3食規則正しく食べることです。
朝食を抜くと、脳がエネルギー不足になり、イライラしたり、眠気を感じるようになったりして症状が悪化します。
積極的に摂りいれたいのは、女性ホルモンのエストロゲンに似た作用のある大豆製品、情緒安定やむくみを解消するマグネシウム、カルシウム、イライラや倦怠感を解消するビタミンB群です。
サプリメントを利用する
生理前症候群の症状をやわらげるために必要な栄養素をサプリメントで補給するというのも効率的です。
イソフラボン、カルシウム、ビタミンB群など日常の食事では十分にとれない栄養素もサプリメントなら簡単に摂取することができます。
入浴療法
夜お風呂に入ることで交感神経が副交感神経に切り替わって、リラックスできるようになり、質の良い睡眠が得られます。
アロマや音楽を聴きながら入ったり、自分が一番リラックスできる方法で入浴を楽しみましょう。
運動療法
運動で血行をよくすることで生理前症候群の身体的症状を緩和するだけでなく、ストレス解消にもなります。
ウォーキングやエアロビクス、ヨガなどの全身運動や有酸素運動が効果的です。
漢方薬
漢方薬は即効性はありませんが、数か月続けることで体の機能を全体的に整えて、自己治癒力を高めてくれます。
ハーブ療法
自然の植物であるハーブには、心身をリラックスさせ、さまざまな不調を回復させる効能を持っています。
ハーブティーとして、あるいはポプリやアロマオイルで香りによって脳に刺激を与えることで生理前症候群の不愉快な症状をやわらげてくれます。
ホルモン投与
プロゲステロンなどのホルモン剤を投与して補充し、ホルモンバランスを整えることで生理前症候群の症状を改善させることもあります。
ただし副作用が強いため使用については医師とよく相談してから使用しましょう。
ピル
妊娠を望んでいなければ、低用量のピルを使って排卵を抑え、症状を軽くする方法もあります。
ホルモンバランスを妊娠と似た状態にして排卵を制御し、排卵後に起こる症状を軽くします。
ストレッチをする
お腹が痛くてだるいときは、なかなかベッドから起きられません。
寝ていても痛みが取れない時は、寝たままで子宮周りの血行をよくするストレッチをしてみましょう。
体が温まる飲み物を飲む
体を温めることで、血行をよくして生理前症候群の症状をやわらげます。
簡単な方法は、温かい飲み物を飲むことです。体の内側から温まるので子宮の血行もよくなります。
ただしカフェイン類はさけるようにしましょう。
生理前症候群を緩和する食材5選
生理前症候群の原因はホルモンバランスが崩れることや血流が悪くなることなどの他に、実は食生活が与える影響もあるのです。
生理前症候群の症状を緩和する食材を積極的に食べて、少しでも楽に過ごしましょう。
それでは、生理前症候群を緩和する食材5選を具体的に紹介していきます。
大豆食品
大豆には、女性ホルモンのエストロゲンに似た働きをする大豆イソフラボンが多く含まれています。
生理前症候群の原因のひとつのホルモンバランスの崩れがありますから、バランスを整えるためにも大豆や大豆食品である納豆、豆腐、豆乳など積極的に摂るようにしましょう。
青魚(マグロ、さけ)
青魚、マグロ、さけには、DHAやEPAなどの良質な脂肪オメガ3系脂肪酸が多く含まれています。
これらの不飽和脂肪酸は血液をサラサラにする効果があります。
生理前症候群では血流が滞って、むくみやのぼせなどの症状が現れやすくなるので、肉よりも魚です。
しかも、熱を加えるよりもお刺身で食べたほうが有効成分は失われません。
ナッツ類
ナッツ類に含まれるビタミンEは、性ホルモンのバランスの改善に働き、また血行をよくする作用があるため、生理前症候群による不快感やイライラの症状の改善に効果があるとされています。
バナナ
生理前症候群の原因のひとつに、神経伝達物質セロトニンの原料となるアミノ酸の代謝があります。
セロトニンが不足することで、イライラしたり、落ち込んだ気分になりやすくなるといわれています。
セロトニン不足を補うためにビタミンB6が必要になります。
バナナにはビタミンB6が豊富に含まれており、朝食代わりとしてあるいはおやつ代わりとしても手軽に食べることができます。
玄米
ミネラルには神経の働きをスムーズにし、神経過敏を抑えたり、興奮を抑えて血圧を下げるなどの効果があります。
生理前症候群のイライラやヒステリー、あるいは気分の起伏などを抑えてくれます。
玄米にはマグネシウムが多く含まれています。
普段の食生活では不足がちなので、白米を玄米にすることで、手軽にマグネシウムを摂取することができます。
まとめ
いかがでしたでしょうか。
生理前症候群はあまり知られていなかったため、自分の症状に不安を持っている人も多かったと思います。
症状の出方には個人差があり、比較的軽い人から、日常生活に支障をきたしてしまう人までいろいろです。
ここでは以下の生理前症候群の症状から10の治療方法をご紹介してきました。
- 食事療法
- サプリメントを利用する
- 入浴療法
- 運動療法
- 漢方薬
- ハーブ療法
- ホルモン投与
- ピル
- ストレッチをする
- 体が温まる飲み物を飲む
さらに、日常の食生活でも生理前症候群を緩和する以下の食材とその理由もご紹介してきました。
- 大豆食品
- 青魚、マグロ、さけ
- ナッツ類
- バナナ
- 玄米
今のところ生理前症候群の特効薬というのは、まだ見つかっていないというのが実情です。
生理前症候群を放置しておくと、今度は精神疾患である「月経前不快気分障害」通称PMDDと呼ばれる段階に進行してしまうという報告もあります。
単なる生理前の不快感として片づけてしまわず、当ページを参考に適切な対処をしましょう。



