
最近、メディアでも給食の食材によるアナフィラキーショックで、小学校の幼い子供が亡くなるといった痛ましい事故が報じられました。
アナフィラキーショックってなに?
なにが原因でアナフィラキーショックになるの?
アナフィラキシーショックの緊急対処法は?
食物アレルギーをもつ方が増加している昨今。もしも、何かを食べた時にアレルギー反応が出てしまったら大変ですよね。
そんな時に、迅速に対処できる方法を知っておくのとおかないのでは大きく違ってきます。
当ページでは、アナフィラキシーショックを起こしてしまった時の10の緊急対処法についてご紹介しています。
自分自身や子供がアレルギー体質なので心配という方はぜひ、参考にしてください。
アナフィラキシーショックとは
アナフィラキシーショックまでの経緯は「アレルギー反応」→「アナフィラキシー」→「アナフィラキーショック」となります。
まず、原因物質に対して過剰な免疫反応を示し、皮膚のかゆみや発疹などの症状が出るのがアレルギー反応です。
これは、皮膚だけの症状ですが、さらに重症化すると、皮膚だけでなく、呼吸器、消化器などの複数の臓器に全身性の症状が出るのをアナフィラキシーといいます。
そして、アナフィラキシーの症状の中でもショック状態、つまり血圧の低下、意識障害、呼吸困難といった命に危険のある状態に陥ることをアナフィラキシーショックといいます。
アナフィラキシーショックの怖いところは、症状が全身に、しかも短時間で起こることです。
そのため、対処が遅くなると命の危険性が増します。
さらに、アナフィラキシーショックは「二峰性」といって、症状が二度現れることがあります。
そのため、一度落ち着いたからといっても安心はできません。体の中の原因物質を体内から完全に出さなければ、再びショック状態に陥ってしまう危険性があります。
アナフィラキシーショックの原因
アナフィラキシーショックの原因となるものには、いろいろなものがあります。
自分がどの原因物質によってアナフィラキシーショックを起こすのか、事前に調べておくことこそが命を守る手段といえます。
食べ物
特定の食べ物が原因でアナフィラキシーショックが起こることが多く、鶏卵、牛乳、小麦、そば、ピーナッツなどに反応する人が多くいます。
とくに乳幼児が離乳食を食べ始めた頃に発症することが多いようです。
ピーナッツやそばは、重症化しやすいため、食品の原材料のところには、必ず明記するように義務付けられています。
ハチ毒
スズメバチ、アシナガバチなどのハチの毒液によるアレルギー反応によって、アナフィラキシーショックを起こして死亡する人も、年間20人前後いるそうです。
ハチ毒は、一度過去にハチに刺された経験のある人が、その抗体を持つことによって過剰反応となり、アナフィラキシーショックを起こします。
薬物
ペニシリンなどの抗生物質、アスピリンなどの解熱鎮痛剤、抗てんかん薬といった薬物がアナフィラキシーショックを起こす原因になる頻度が高くなっています。
また造影剤、ワクチン、麻酔薬、輸血なども原因となりやすい傾向にあります。
ラテックス
ラテックスはゴムの木に樹液に含まれる成分です。
このため、天然ゴム製品であるゴム手袋、風船、コンドーム、ゴム靴、ビーチサンダルでもアナフィラキシーショックを起こす場合があります。
アナフィラキシーショックの10の緊急対処法
ある報告では、アナフィラキシーショックで心停止に至った平均時間は、薬物で5分、ハチ毒で15分、食物で30分といわれています。
この時間を見れば、いかに迅速な対応が必要かわかるのではないでしょうか。
それでは、アナフィラキシーショックの10の緊急対処法を具体的に紹介していきます。
原因の食べ物を取り除く
原因となった食物をすぐに取り除きます。口の中に残っていれば、すぐに出してうがいをさせるか、水でゆすぎます。原因となる食物が体に付着していたり、手で触ったりした場合にも水で洗い流します。
ハチに刺されたら毒針を抜く
ハチの毒針は、取り除けるようなら抜くようにしましょう。しかし、あまり無理をして取り除いたり、毒を出すためにつまんだりすると、逆に毒や毒針を体の奥に押し込んでしまう危険性があるので、このような場合には、病院で適切な処置をしてもらうようにしましょう。
アドレナリン自己注射(エピペン)をする
アドレナリン自己注射薬は、エピペンとも呼ばれています。即効性もあり、効果も高いので、アナフィラキシーショックを過去に起こしたことのある人や、その危険性のある人は、医師の処方のもと携帯するようにしましょう。あくまでも応急処置ですから、すぐに病院で適切な処置をしてもらいましょう。
安静にする
急に動かすと、低血圧によって倒れてしまう危険性もあり、ハチ毒が全身に回ってしまうことも考えられます。必ず安静に寝かせるか、座らせるようにしましょう。
顔を横にして寝かせる
アナフィラキシーショックを起こした場合、嘔吐をすることが多いので、寝かせるときには顔を横にして寝かせます。自分の吐しゃ物で窒息させないためです。
全身の状態を確認する
救急車を呼ぶ場合でも、病院に連れて行く場合でも、まずは全身の状態を確認します。もし、必要であれば、人工呼吸といった緊急処置も行うケースがあります。
足を高くして寝かせる
足を高くして楽な姿勢にしましょう。心臓の負担を軽くして、頭に血流を戻して、血圧の低下を防ぎます。
意識を取り戻しても注意する
アナフィラキシーショックは、一度意識を失った後、正常に戻ります。しかし、その後にもう一度意識を失うという二峰性があります。体の中では、まだアレルギー状態が続いているということです。一度意識を取り戻したからといって安心せずに、様子を注意深く観察しましょう。
救急車を呼ぶ
アナフィラキシーショックは、症状が劇症です。様子を見ていて大丈夫かなと思っても、安心できません。意識などが無くなった場合には、すぐに救急車を呼ぶことです。時間との戦いになるケースが多いので、できるだけ早く呼びましょう。
とにかく冷静になる
自分自身や自分の子供がアナフィラキシーショックに陥ったときには、とにかく冷静になることです。冷静になって、周りの人や救急車など助けを呼ぶことです。子供が食物アレルギーの親御さんは、もしものときをシミュレーションしておくと、いざというときにも冷静に行動に移れます。
まとめ
いかがでしたでしょうか?
アレルギーは、過剰な自己防衛反応ですが、自分自身をも殺してしまう危険性があるのです。
もし、食物アレルギーといった症状が出た場合やハチに刺されたといった経験がある人は、一度病院で検査を受け、エピペン処方などの防衛策を立てておきましょう。
このページでは、以下のようなアナフィラキシーショックを起こしたときの緊急対処法をご紹介してきました。
- 原因の食べ物を取り除く
- ハチに刺されたら毒針を抜く
- アドレナリン自己注射(エピペン)をする
- 安静にする
- 顔を横にして寝かせる
- 全身の状態を確認する
- 足を高くして寝かせる
- 意識を取り戻しても注意する
- 救急車を呼ぶ
- とにかく冷静になる
アナフィラキシーショックは、原因さえ分かっていれば、事前に回避することができるので、あまり神経質になる必要はありません。
しかし、食物アレルギーの場合には、周囲の協力も必要です。
とくに子供の場合には、「絶対に食べさせてはいけないもの情報」を家族や幼稚園、学校などみんなで共有するようにしましょう。



