小学生から中学生になると、勉強の内容もガラリと変わります。
中学生で勉強につまづくと、高校入試、大学入試と将来に大きな影響が出てしまいます。親もついつい「勉強しなさい」が口癖になってしまいます。
なぜやる気が出ないの?
どうやったらやる気が出るの?
どこにやる気スイッチがあるの?
中学生は、ちょっとしたきっかけでやる気スイッチが入ることが多く、それを周りがどうやってフォローするかも重要になってきます。
そこで、当ページでは、中学生が勉強のためにやる気を出す10の方法についてご紹介しています。
「テスト前に勉強にやる気がでる方法を知りたい」という中学生や、「なんとかやる気を出してもらいたい」という親御さんはぜひ、参考にしてください。
中学生が勉強にやる気がでない3つの原因
中学生が勉強にやる気が出ないのは、勉強がつまらないと感じているからです。
しかし、その原因はさまざまです。
その原因を見つけることで、中学生のやる気を引き出すことにつながります。
ここからはは、中学生が勉強にやる気がでない3つの原因について具体的に紹介していきます。
勉強についていけなくなる
小学校から中学になったとたん、勉強しなければならない内容量がグンと増えます。範囲もその内容の深さも全く違うものになります。
小学校のときは、なんとかごまかせていたけれど、基礎ができていないと、中学では付いていけません。
授業で習った内容が理解できないと、家で勉強しても、結局わからない状態が続くので、勉強をやる気がなくなってしまいます。
「わからない」→「勉強がつまらない」→「やる気が出ない」この無限ループに陥ってしまいます。
この無限ループから抜け出すためには、塾や家庭教師を利用するという方法もあります。
親に勉強を強制される
中学になると、自立心や反抗心といった思春期に突入します。
小学校のときは、親から「勉強しなさい」といわれても、しぶしぶながらやっていたのに、中学になったとたん「無視」されたり、「せっかくやろうと思ったのに、やる気がなくなった」などと逆ギレしたりすることも。
小学生のときのように、頭ごなしに勉強を強制するのは、かえって反発してしまいます。上手にやる気を引き出すために、具体的なことを示すといいでしょう。
たとえば、机に向かう時間をきめること。いきなり高いハードルを設定するのはNGです。
勉強は継続が必要ですから、少しずつ時間を増やして、1時間以上勉強する習慣が付いたら、親の強制は逆効果になってしまうことを知っておきましょう。
達成感がない
勉強に達成感がないと感じているとやる気が起きません。社会人でも同じですが、目標がないとやる気が起きないものです。
中学生の場合は、定期テストが達成感を実感しやすい目標になります。
しかし、よくある落とし穴として、高い目標を掲げてしまうことです。
もちろん、高い目標を設定することは、悪いことではありませんが、達成できそうもない目標は、かえってやる気を失ってしまいます。
あくまでも、実現可能な範囲で目標を設定するべきです。
また、目標を達成した時には、思い切りほめてあげましょう。人はだれかに褒められると満足感が増して、次も頑張ろうというやる気が起こるものです。
ほめて伸ばすとは、中学生にとって非常に効果の高い方法です。
中学生の勉強の平均時間について
中学生の家庭での勉強時間は、平均どれくらいだと思いますか?中学1、2年生で平均1時間半。中学3年生で2時間半も勉強しています。
高校入試が目前にある中学生は、みんながライバル。そのため、多くの中学生の心の中では「周りのライバルにあまり勉強をしてほしくない」と思っています。
だから「勉強はしていない」ふりをしている中学生が多いのです。
では、勉強時間が長ければ長いほど成績がアップするのでしょうか。勉強の時間を増やすということは、今までやっていた何かの時間を削るということです。
部活動、テレビを見る時間、ゲームをやる時間など、これらの時間を削るということは、想像以上にストレスがかかるものです。
1日の勉強時間を増やすのではなく、テスト前の勉強日数を増やす方が、効率的です。
テストの7日前ではなく8日前、10日前から始めるようにすると、ストレスが少なく勉強時間を増やすことができます。
中学生が勉強のためにやる気を出す10の方法
中学生が勉強のためにやる気を出す方法とは、具体的にどうしたらいいのでしょう。
自分自身でもわからないという人は、いろいろと試してみて自分にぴったりの方法を探し出してみましょう。
こちらでは、中学生が勉強のためにやる気を出す10の方法について具体的に紹介していきます。
部屋の温度は低めに設定
勉強する部屋の温度は低めに設定し、換気はこまめにしましょう、集中するために大切なのは、昔から言われているように「頭寒足熱」です。
部屋が暖かすぎると、頭がボーっとなって眠くなってしまいます。
机の上を整理整頓する
机の上に、集中力を切らせるような余分なものを置いておかないようにしましょう。
たとえば、お気に入りの漫画やテレビ、スマホなどが目の前にあると、どうしてもそちらの方が気になってしまいます。
スマホは、目に入らないところに
中学生では、スマホでSNSやLINEをやっている人が多いのではないでしょうか。勉強の集中を切ってしまうのは、こうした環境です。
友達からのLINEにすぐに応えなくてはといった、脅迫観念もあります。勉強中は、スマホを遠ざけて、親に一時的に預けておくなどしておきましょう。
自分に合う環境を見つける
自分の勉強机だけが、勉強する場所ではありません。もし、自分の勉強机で集中できないのであれば、リビングや図書館など、環境を変えてみるのもいいでしょう。
軽い運動をする
どうしても、頭が動かない。行き詰っている。そんなときには、軽く体を動かすのも効果があります。
体を動かすことで、筋肉もほぐれ、脳への血流を良くすることができます。気分転換の面でも有効です。
適度に休んで、メリハリをつける
勉強がキリのいいところで、ほんの少しだけ甘いものを食べたり、冷たい飲み物を飲んだり、窓を開けて深呼吸したりして、メリハリをつけると、集中力も持続します。
耳栓をする
集中できない原因として、周りの音が気になる場合があります。集中してしまえば気にならないのですが、それまで周りの音をシャットアウトするため、耳栓を利用しましょう。
聴覚というのは、無意識に外部に向けられているので、強制的に静かな状況を作り出すことが大切です。
パジャマにならない
リラックスするためにパジャマになると、脳が「パジャマになるということは、もう寝るということだ」と勘違いしてしまいます。
そうなると、やる気を出そうとしても、眠くなってしまい勉強どころではなくなってしまいます。
ながら勉強はしない
よくあるのが、眠気を覚ますために、音楽やラジオを聞きながら勉強するケースです。
モチベーションを上げるために、勉強する前に音楽を聴くのはいいのですが、勉強中も聞いていると、記憶力や集中力が落ちてしまいます。
部屋を掃除する
部屋が散らかっていると、気持も散漫になってしまいます。どうしてもやる気が出ないときには、部屋をきれいにして、スッキリした気持ちで机に向かいましょう。
まとめ
いかがでしたでしょうか。
中学生が勉強のためにやる気を出す方法は、いろいろあります。でも、まだまだ子供ですから、わからないことも多いでしょう。
大人が「これやってみたらいいんじゃない」と提案してみてもいいですね。なによりも、がんばっている子供を応援する気持ちを伝えることが大切です。
ここまで当ページでは、以下のように中学生が勉強にやる気がでない原因をご紹介してきました。
- 勉強についていけなくなる
- 親に勉強を強制される
- 達成感がない
また、中学生が勉強のためにやる気を出す方法も以下のようにご紹介してきました。
- 部屋の温度は低めに設定
- 机の上を整理整頓する
- スマホは、目に入らないところに
- 自分に合う環境を見つける
- 軽い運動をする
- 適度に休んで、メリハリをつける
- 耳栓をする
- パジャマにならない
- ながら勉強はしない
- 部屋を掃除する
中学生という時期は、心と体のバランスが不安定です。友達関係で悩んだり、いろいろなことに興味をもったりして、勉強に身が入らないことも多いでしょう。
そんな中学生ですが、大人がしっかり見守って、信頼関係を作ることが大切なことではないでしょうか。