
「さっき行ったのにまた…?」トイレの間隔が短くて、そんなことを思う方はいませんか?
トイレトラブルは、恥かしいという気持ちが先に立ってしまい、病院で診てもらうことをためらってしまいます。
とくに最近では、中高年を中心に過活動膀胱に悩む人が増えてきました。
過活動膀胱の原因ってなに?
過活動膀胱の症状は?
過活動膀胱の治し方は?
トイレが近いと、何をしていてもトイレが気になって仕事などに集中できなくなることもあります。
こういった症状がある方は、過活動膀胱といわれる病気かもしれません。
そこで、当ページでは、過活動膀胱の治し方10選についてご紹介しています。
最近、トイレに行く回数が多くなったという方はぜひ、参考にしてください。
過活動膀胱の原因
平均的に人がトイレに行く回数は、日中なら5~7回ほど、寝る前に1度トイレに行ったら、朝までトイレに行かないというのが一般的です。
しかし、過活動膀胱になると、これよりも多くの頻度でトイレに行かないと、尿漏れが心配される症状です。過活動膀胱になってしまう原因はいくつかあります。
ここからは、過活動膀胱になってしまった時の考えられる理由、原因について解説、紹介していきたいと思います。
脳からの信号トラブル
脳の病気や脊髄の病気などによって、脳からの指示がうまく膀胱に伝わらなくなるケースです。
脳と膀胱の間では、常に「尿が溜まったから出していいか」「まだ大丈夫」といった情報交換が神経を介して行われています。
しかし、こうした信号がうまくいかないと、過活動膀胱を引き起こします。
骨盤底筋のゆるみ
骨盤底筋とは、その名が示す通り、骨盤の底にあって、臓器を支える筋肉です。ところが加齢とともに、この筋肉も衰えてきます。
とくに女性の場合、妊娠出産によって、骨盤底筋が伸びてしまって、膀胱や尿道が支えられず、過活動膀胱になってしまいます。
過活動膀胱の症状
過活動膀胱の存在がわかってから、調査をしたところなんと50歳以上の女性では、8人に1人がかかっている可能性があるという報告もあるほどです。
40歳以上の女性を含めると6割以上が急な尿意でトイレに間に合わなくなった経験を持ちます。具体的に過活動膀胱はどのような症状が出るのでしょうか。
夜間頻尿
夜寝る前にトイレに行って膀胱を空にしているはずなのに、夜中に何度も尿意を感じて起きてしまいます。
トイレに行っても、出る尿の量は少なく、それでも尿意がすぐに襲ってくるため、熟睡することができません。
尿意切迫感
突然、我慢ができないほどの尿意を感じる症状です。それまで全く気にならずに、友達と話をしていたのに、何の前触れもなく強烈な尿意を感じます。
急にトイレに行きたくなり、わずか数十メートル先のトイレに行くにもやっと間に合うという状況になります。
切迫性尿失禁
トイレまで我慢できずに漏らしてしまうことがある症状です。たとえば、くしゃみや咳で尿漏れをする、重いものを持ち上げると漏らしてしまうことがあるといった症状です。
頻尿
女性に比べると男性の方がトイレに行く回数は少ないのですが、通常よりも極端にトイレに行く回数が増えると過活動膀胱を疑います。
また、一度に出る尿の量が少ないにも関わらず、尿意をもよおすことも特徴です。
過活動膀胱の治し方10選
過活動膀胱を意識したら、すぐに病院を受診することです。診療は泌尿器科ということもあって、二の足を踏む人、とくに女性はその傾向があります。
しかし、命に別条のない症状とはいえ、外出が不安になったり、仕事に行くのが不安になるといった深刻になるケースもあります。自分だけで抱えずに、医師と相談することで精神的にも楽になります。
それでは、過活動膀胱の治し方10選を具体的に紹介していきます。
適度な運動
ハードな運動ではなく、ウォーキングや寝る前のストレッチなど適度な運動は、自律神経にもよい影響を及ぼします。
排尿もスムーズになり、適度な疲労によって、夜もぐっすりと寝ることができるので、夜間頻尿予防にもなります。
薬物療法
主な薬剤は「抗コリン薬」「β3刺激薬」です。抗コリン薬は、自分が意図しないタイミングで膀胱が収縮することを抑えます。
β3刺激薬は、膀胱を弛緩させて、尿を溜める用量を増やす作用があります。
膀胱訓練
尿意があってもトイレに行く感覚を延ばして、膀胱の容量を増やす訓練です。最初は尿意を感じてから、5分我慢します。
それができたら、10分、15分と徐々に伸ばしていきます。目安として、15分まで延ばせるように1か月ほどトレーニングしましょう。
骨盤底筋のトレーニング
咳やくしゃみで尿漏れしてしまう場合には、骨盤底筋トレーニングが効果的です。女性の場合には、外陰部に意識を集中して、肛門と膣を5~8秒くらい締めるようにします。
インターバルを入れながら、1日30回~50回繰り返します。
水分を摂り過ぎない
尿を抑えるのは水分を摂り過ぎないことですが、だからといって、水分を制御し過ぎると熱中症になるので気をつけましょう。
水や麦茶といった水分を補給し、アルコールやカフェインが多く含まれるお茶、コーヒーなどの摂取を控えるようにしましょう。
便秘に注意
直腸に便が詰まると、尿道や膀胱を圧迫することになります。さらに男性の場合、排便のときに強くいきむため、前立腺を圧迫してしまい、過活動膀胱につながります。
男性も女性も便秘にならない生活習慣を心がけることです。
身体を冷やさない
身体、とくに下半身を冷やさないことです。膀胱を含む内臓が冷えることで、収縮してしまいます。
そのため、通常よりも少ない尿の量でも、排尿感覚が強くなってしまいます。冷え性の人は、普段から、下着を二重にしたり、ひざ掛けを用意したりしておきましょう。
お風呂に入る
普段からシャワーが多い人は、湯船でじっくりと体を温めましょう。特に半身浴や温めのお風呂に入ることで、血液の循環がよくなって、過活動膀胱が緩和されます。
刺激物は避ける
食べ物で、辛いものなどの刺激物はできるだけ避けるようにしましょう。
血流はよくなるのですが、男性の場合には前立腺が充血し、尿閉を引き起こしてしまい過活動膀胱の引き金になる可能性が高くなります。
ダイエットする
お腹の皮下脂肪、さらに内臓脂肪は、膀胱に対して常に圧迫させる原因となります。そのため、膀胱の尿を貯めておくキャパシティーが少なくなってしまうので、過活動膀胱になります。
お腹の皮下脂肪を取ると同時に、コルセット役の腹筋を鍛えるようにしましょう。
まとめ
いかがでしたでしょうか?
尿に関するトラブルの中で、過活動膀胱は身近にありながら、悩みを打ち明けられず、病気ではないからと見過ごされてしまう傾向があります。
50歳で半数の人がトイレの悩みを抱えているのです。恥ずかしがらずに、専門医に相談しましょう。
このページでは、以下のような過活動膀胱の治し方をご紹介してきました。
- 適度な運動
- 薬物療法
- 膀胱訓練
- 骨盤底筋のトレーニング
- 水分を摂り過ぎない
- 便秘に注意
- 身体を冷やさない
- お風呂に入る
- 刺激物は避ける
- ダイエットする
過活動膀胱は、命に別状のある症状ではありません。
しかし、この症状があるために、友達と旅行が楽しめない、夜中にトイレに起きることで睡眠不足になってしまうなど、さまざまな生活の質を落とすことにつながります。
尿トラブルのある人は、恥かしがらずに、一度専門医で相談してみましょう。



